達人の館

   本物の芸をじっくりと味う、大人のためのコンサートを企画・主催しています。

このところいじめが原因の事件が毎日のように報じられています。
日本人はいつからこういうことに悩まされるようになってしまったのでしょう。
私の小学校時代はもう70年以上前になりますが、実に仲のいいクラスでした。
東京の京華小学校といって中央区八丁堀にあった公立小学校で、
担任の小松周一先生は6年間同じだったのです。
生徒たちは一つの家族のように温かく、
先生の人柄は生徒に染み渡っていました。
それが証拠に私たちの同窓会は今でも続き、
年1回の集まりには10人くらいの老人がやって来ます。
京都に引越した私は、ここ2、3年は出席出来ずにいますが、
必ず毎回、案内や集合写真が送られて来ます。
もちろん6年間同じ担任などは、今は考えられませんし、
偏りを心配される方もいることでしょう。
でもあの幼友達は本当に温かかったと思います。
要は先生の人柄なのでしょうか。
今年は何とか私も東京に行って、あの仲間たちに会いたいものです。

* 

少し先の話になりますが、今年の春秋座オペラは10周年ということもあり、
趣を変えてこれまで春秋座オペラに貢献してくれた出演者で
ガラコンサートをやることになりました。
その中の一人、テノールの笛田博昭さんはその後進境著しく、
今年のNHKニューイヤー・オペラ・コンサートでは
抜群の歌唱を披露してくれました。
この笛田さんを指導してくれたのが、
往年の名テナー五十嵐喜芳さんのお嬢さんであり、
昭和音楽大学教授の五十嵐麻利江さんです。
麻利江さんは笛田さんのスケールの大きさに
イタリア人的なテノールとよく言っていました。
現在売れっ子になった笛田さんには春秋座出演が難しいと思われましたが、
麻利江さんと笛田さんのご好意で実現いたしました。
あの声が春秋座で聴けると思うと今からワクワクしてしまいます。
他にもお馴染みの素晴らしい歌手たちの出演が決まってきています。
本番日は今年の9月21(土)、ぜひ楽しみにしていて欲しいと思います。

(一般社団法人 達人の館 代表 橘市郎)

2月1日、東京に行って来ました。
日本文化藝術財団の諸々の授与式に出席する為です。
25周年と言うこともあり、
これまでで一番多くのお客様がお見えになりました。
年々規模が大きくなって来たようで、
関係者の執念が花開いてきた感じがいたします。
25年前にはまだパソコンがこれほど普及していませんでした。
受賞された方の多くが手書きや実技の素晴らしさを
評価されていたように思います。
しかし現在はパソコンを駆使した作品が主流になって来たようです。
時代が完全に変わったのですね。
私のように80歳近い人間がだんだん取り残されていくと感じた授与式でした。
受賞者も関係者もどんどん若くなってゆくエネルギーが
これからの財団を支えていくのでしょう。
「時代は変わる」を実感した1日でした。


国会では政府が発表してきた
いろいろな数字が偽装だったことが問題になっています。
確かに生活が豊かになったり、
労働条件が向上することは誰もが願っています。
しかし、それが偽装されていたものだったとしたら詐欺のようなものです。
「騙されていた」と言うのが事実だとしたら、
保身のために嘘をついていたことが本当だとしたら
許されるものではありません。

今は世界中が混乱しています。
良く考えてみると自分さえよければ
と言う発想が根本にあるからでしょう。
一方、善良ないい人が沢山いることも事実です。
一生懸命素朴に働き、常に他人に優しいひと。
そういう人が世界中に存在していることも事実です。
どこの国の人ではなく、
善意の人同士が手を取り合う世界にならないものでしょうか?
甘ちょろいと言われようが、はかない一生、そう思い続けたいと思います。

(一般社団法人 達人の館 代表 橘市郎)

このころテレビを賑わすニュースが多いですね。
まずテニスでは大坂選手が世界ランキング位となる大活躍。
少し前までは名前も知られていなかった選手が
あっという間に大スターになりました。
正にシンデレラです。何も飾らない素直な人間性、
そして少しでも自分を成長させたいと言う前向きさが、
世界中の人々を感動させました。
もちろん努力と精進でここまで来られたのでしょうが、
才能があったのも確かです。
彼女は若いのでこれからどのように大成していくかとても楽しみですね。

 * 

大相撲初場所の優勝力士は平幕の玉鷲でした。
休場を1度もせず30歳を越えてからの初優勝は正に精進の賜物です。
誰も予想していなかった押し相撲一筋の苦労人が優勝したことで、
いろいろなエピソードが生れました。
優勝が決まった日に第2子誕生はまるで嘘のようなめでたい話でした。
お姉さんが東大に通っていたことなども、
この優勝がなければ分からなかったかったことでしょう。

いろいろ荒れまくった初場所でしたが、
忘れられないドラマチックなものでした。
私はいろいろな意味でいい結末と思っています。
確かに貴景勝の千秋楽での相撲は不甲斐なかったと言えますが、
彼にとってもこのまま大関にならなくて良かったような気がします。
スポーツの本質はただ勝ち負けではないからです。

* 

絶大な人気を誇っていた「嵐」が
来年いっぱいで活動を休止することになりました。
彼らが突然このような発表をしたことは
ファンにとっては相当ショックだったようです。
しかし5人揃って会見した彼らの話や
記者の質問に答える姿を見ていると理路整然としているし、
さわやかなので皆さんが納得したのではないでしょうか。

私は彼らがしっかりしているので、
彼らに対する認識が甘かったことに恥ずかしさを感じたほどです。
アイドルと言う言葉とは裏腹に、5人は30歳過ぎた立派な大人でした。
彼らが良く話し合い、一つの結論を出したのですから
温かく理解してあげないといけないと思いました。
人それぞれの人生、一人ひとりがじっくり考えて
歩んでいくことが大切だと思います。
それにしても5人のメンバーは、
頭のいい大した人物だと感心させられた記者会見でした。

(一般社団法人 達人の館 代表 橘市郎)

日には、明治記念館で行われる授与式のため東京に行きます。
毎年若い優秀な芸術家を探して顕彰する授与式も恒例になりましたが、
ここから「こんな人もそうだったのか」と思う芸術家が増えてきました。
これこそ積み重ねで、賞にもだんだん重みが出てきたように思います。
伝統とか重みとか言うものも続けることによって生れてくるものなのしょう。
この賞が芥川賞や直木賞のように広く認知されるのを期待したいと思います。

歴代の受賞者財団のホームページに載っていますのでどうぞご覧ください。
授与式も年々華やかになり、ショーアップしてきたような気がいたします。
今年はどんな演出があるのか私も楽しみです。

 * 

話は変わりますが、この初場所の大相撲は大荒れで、
ベテラン力士が苦戦していますね。
白鵬はさすがに強さを発揮していますが、
大関陣にいたっては酷いものです。
世代交代の時期がやってきたのでしょうか。

いつかはこういう時がやってくるとは言うものの、
ここのところの相撲界は変化が激しいような気がいたします。
波乱の幕開けと言えば、格好いいいですが
一つの秩序が無くなったとも言えそうです。
風格のある役力士が上位を占め、ある意味では安定していた時代から、
戦国時代のようになっているようにも思えます。
安定と変化は繰り返されますが、
今は変化の時なのかもしれません。

来場所は競馬友達である山口県の松浦茂さんが、
大相撲観戦を誘ってくれました。
今場所の結果如何では、
かなり様相が変わってくると思われる春場所今から楽しみです。
松浦さん、粋なお誘いありがとう!

(一般社団ほ人 達人の館 代表 橘市郎)

今週始めにお二人の訃報を聞いた時には、実にショックでした。
もう40年も前になりますが、お二人は日劇ミュージカルの第
「私はオンディーヌ」の準主役で出演されることになっていました。
主演は小柳ルミ子さんでした。
市原さんは予定通り出演されましたが、
天地さんは妊娠の為直前に降りられることになったのです。
天地さんのご主人は早稲田大学の後輩であり、
日産の広告代理店では大変お世話になっていたので複雑でした。
市原さんは当時も歌が大好きで、
打ち上げの時など「涙の連絡船」を歌ってくれたほどでした。

公演が終了して何ヶ月か経った頃、
私の住んでいたマンションの真向かいの別棟で
何かロケが行われたことがありました。
たまたま覗いてみると、何と市原さんがいるではありませんか。
今、考えてみるとこれが「家政婦は見ていた」の撮影だったのですね。
私はびっくりして「市原さん!」と声をかけました。
市原さんも「何んで?」と言う顔をしていたのが昨日のようです。
お仕事中だったのでそのまま失礼しましたが、
あの時以降、市原さんにお目にかかる機会はありませんでした。
でもあの時の偶然は忘れることが出来ません。
本当に温かい、まったりした方でした。
まだ30代の若いプロデューサーにとっては母親のような存在だったのですね。 
どうか安らかにお眠りください。

(一般社団法人 達人の館 代表 橘市郎)

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