達人の館

   本物の芸をじっくりと味う、大人のためのコンサートを企画・主催しています。

作曲家の尾上和彦さんからご招待いただき、
日に尼崎にある、
あましんアルカイックホール・オクトに行って来ました。
初めての会場でしたが大ホールはオペラホールで有名なところなので
一度は訪れたいと思っていました。

我が家からは時間かかりましたが、
都市計画がしっかりされていて素晴らしいところだと感心しました。
このコンサートは昨年、大阪でも行われましたが
今回はマリンバの岡村彩実さんが加わり、
指揮も粟辻聡さんが尾上さんから引き継ぐなどしていました。

尾上和彦さんが原爆投下の悲劇を鎮魂歌として作曲したこの作品は、
いつまでも忘れてはならない反戦歌です。
今またきな臭くなってきた世界に送る貴重なメッセージと思います。

児童合唱団、有志の方の合唱団、ソリストの皆さん全てが
力を合わせて歌っている姿に心打たれました。
願わくば歌詞がもっとはっきりと聴き取れたら良かったのにと思いました。
それにしても尾上和彦さんのヴァイタリティーにはいつも驚かされます。
私と同じように病と闘いつつ不屈の精神力で
活動を続けている姿に感動を覚えずにはいられません。
お互いにこれからも頑張りましょう!
力づけられた日、ありがとうございました。


春秋座の井出亮さんから依頼があり、
この来月21日に開催されるガラコンサートにちなみ、
春秋座オペラをふり返る原稿を書きました。
多分、近じか劇場のネットに掲載されると思います。
私自身、原稿を書いていて、
これほど大勢の方が関わっていただいたんだと改めて驚きました。
スタッフ、キャストともに錚々たる方たちが協力してくれているんですね。
私は記録を見ながら感謝しないではいられませんでした。
よく「10年一昔」といいますが我ながら、
この10年の積み重ねは貴重だと思っています。
よろしかったらぜひこのふり返りをお読み下さい。
文字数の制限をいただいたので多少端折っていますが
流れだけはお分かりいただけると思います。
そして921日、ステージでも
この流れがお分かりいただけますので春秋座にお出かけ下さい。
関係者一同お待ちしています。



(音楽・演劇プロデューサー 橘市郎)

 

ここのところ日本と韓国が
いろいろ対立しているようですが、本当に残念です。
私がお世話になった京都造形芸術大学には
韓国から沢山の留学生が来てくれています。
10年も前には毎年民族舞踊の来日公演が行われていました。
関空に出迎えに行くと彼らは実に礼儀正しく、
年長者を敬う習慣は日本人以上でした。

日韓のスタッフたちはお互いに協力して、
いつも良いものを作ろうとして一生懸命でした。
政治の世界での対立はともすると民間の親善を
ぶち壊してきた過去の事実が思い出されます。
日米の関係でも心ある人たちは、
その不幸を嘆いていた時代がありました。

お互いが仲良くしていくこと、
すなわち相手を理解し、尊敬することが
悪いことのように仕向けられていくことがないようにしたいものです。
素朴な一市民が先導され、
偏った考え方に流されることのないように、冷静になりましょう。
そして何者かに扇動されることの恐ろしさを身にしみて欲しいと思います

*

月のヴェルディ・サロン・ライヴは夏休みとなります。
これはお店の方針ですので良しとしたいと思います。
そのかわり日には女性歌手4人による華やかなコンサート、
15日には初出演の方の演奏をお届けいたします。
お店の入り口が新しくなったり、
いろいろな設備が良くなりますのでどうぞご期待下さい。

オープンから3年が経とうとしているライヴを
もっともっと充実させていくつもりです。
今後ともよろしくお願い致します。

 (音楽・演劇プロデューサー   橘市郎)

721(日)は選挙、ライヴ、競馬、
大相撲千秋楽、祇園祭などが重なり忙しい1日でした。
中でも選挙の結果、改憲勢力が3分の2を越えるかどうか、
野党がどのくらい議席を獲得するかが焦点の1日でした。
結果はかろうじて改憲が阻止され、野党はわずかながら票を伸ばしました。

しかし投票率は50パーセントを切り、戦後2番目の低さだったようです。
もちろん中には自分の信念のもと投票に行かなかった人もいることでしょう。
それはさておいて、棄権した方が半数以上いるというのは
残念というしかありません。
「どうせ投票しても世の中は変わらないよ」とか
「もっと大切なことがあって忙しいんだよ」という理由で
投票に行かないとしたら悲しいですね。

良く「歴史は繰返す」とか「奢れる者久しからず」とか言いますが、
先人が身にしみて漏らした言葉はかみしめて物事を考えたいものです。
秋には衆議院選挙もあるかも知れません。
オリンピックに熱くなるのは当然ですが政局にも目を光らせましょう。


                   *

おめでたいご報告を一つ。
ヴェルディ・サロン・ライヴでお馴染みの
テノール歌手の井藤航太さんが
東京で行われた由緒ある声楽コンクールで優勝し、
合わせて五十嵐喜芳特別賞も受賞いたしました。
井藤さんはこの921()春秋座で行われる
「春秋座オペラ10周年記念ガラ・コンサート」
に出演することになっており、まさに凱旋致します。
先輩の一流歌手との競演をぜひ聴いてあげてください。

(音楽・演劇プロデューサー  橘市郎)

ジャニーさんが亡くなられたニュースが連日伝えられ、
その業績が大きく取り上げられています。
本当にいい仕事をされ、日本の芸能界に大きな貢献をされた
偉大なプロデューサーだった思います。

私もミュージカル「グリース」であおい輝彦さん、
「原宿物語」で野村義男さん、
「イダマンテ」で近藤真彦さんを出演させていただき大変お世話になりました。
しかし、そもそもジャニーさんは
私が東宝の日劇で演出補佐をしていた頃からの仕事仲間でした。
ジャニーさんは演出家の松尾准光さんとの親交が深く、
よく麻雀に誘われ鴨にされていたことが思い出されます。
そんな時でもジャニーさんは、さばさばとされていたのが印象的でした。

その頃はジャニーさんも不遇で、
新人のベビーギャングスというタレントを
ウエスタン・カーニバルに出演させるのに懸命でした。
私はその頃、東京の足立区にある団地に住んでいましたが、
売り込みのために自分の運転する車に私を乗せて、
自宅まで送ってくれるほど熱心だったことが思い出されます。

ジャニーズ事務所が大きくなってからは、
チケットが取りにくい売れっ子のコンサートのチケットを取ってもらう
お願いをするくらいのお付き合いになりましたが、
そんな時にはいつも善処してくれたものでした。

ジャニーさんは男性の美しさは
少年のしなやかな肉体にこそ宿っていると信じていたのです。
贅肉の無いスリムで研ぎ澄まされた身体にこそ永遠の魅力があると見たのです。
そういえば中年太りという言葉があるように、
人はだんだんと節制の無い生活に陥って行きますね。
私などはその罰を受け病気になってしまったと言えるかもしれません。
ジャニーさん、あなたは自分の審美眼を信じ切り、
自らも実践してきた方です。

改めてあなたの生き方に敬意を表したいと思います。
今、私は何も出来ませんが、
あなたの「一生現役」だった人生を見習う積もりです。
どうぞ安らかにお眠り下さい。

(音楽・演劇プロデューサー 橘市郎)

2週間後には選挙の結果が出ますね。
今は世界情勢がきな臭く、不安定な毎日が続いています。
明日がどうなるか分からない中で、
何とか日本が戦争だけはしない国であることを示したいものです。

思えば日本が第2次世界大戦で敗れた時、
2度と戦争はしないと誓ったことが思い出されます。
あれから約75年が経ち、敗戦を知らない人々は、
日本を再び戦争の出来る国にしようと目論でいます。
「のど元過ぎれば熱さ忘れる」ではありませんが、
何と情けないことでしょう。

「何があっても戦争だけはしてはいけない」と
強く反省した人々が少なくなったからでしょうか?
自分の子供や孫たちを守るためにも
老人は選挙を棄権するような事をしてはいけないと思います。
無関心が世界を滅ぼすことを心に留めたいこの2週間です。

 * 

毎日、勤務先に通わなくて良くなった今日この頃、
棚や押入れにある膨大なレコードやCDを聴き始めています。
どうせほんの部しか聴けないと思いながら、
何ともったいないことをしたものだろうと反省しています。
名歌手であった人々の演奏を聴いていると、
当時、会場で感銘を受けた時のことが蘇ってきます。
NHKが招聘してくれたイタリア歌劇団の錚々たたる人々、
マリオ・デル・モナコ、フェルチョ・タリアヴィーニ、
レナータ・テヴァルディ、シミオナート、タッディなど、
挙げたら切りがない名歌手たちの生の声。

学生時代の遠い思い出とはいえ、決して消えることは無いでしょう。
今になって思い出に耽るのは余り望ましいことではないと思いますが、
逆に言うとやっと冷静に価値観を取り戻したと言えるかもしれません。
ただただ新しいものを追いかけるのではなく、
本当に人を感動させるものをもう一度見つめ直したいと思います。

「本物はいつになっても本物」

それは真実ですね。 

(音楽・演劇プロデューサー 橘市郎)

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