達人の館

   本物の芸をじっくりと味う、大人のためのコンサートを企画・主催しています。

私は典型的な甘党でした。
お酒はほとんど飲まない代わりに甘いものに目がなかったのです。
特に洋菓子は大好きで、ちょっとしたおいしいケーキ屋さんの常連でした。
今回、脳梗塞と糖尿病を併発したのも
自業自得と言っていいと思っています。

退院してからはかなりの制限を受け、
1日置きに血糖値を計り、節制しています。
塩分を多く取りすぎると、今度は血圧が上がるので、
お陰様でほとんど味のついていない食べ物に慣れました。
家内には「好きなものをどんどん食べなさい」と言うものの、
基本的には私の食事に味をつけている程度なので、悪いなと思っています。

でも、今回のお陰で素晴らしいことに気が付きました。
食べ物そのものの、本来の微妙な味を感じるようになったのです。
今まででしたら、大根やもやし、
キャベツと言ったものの味が分からなかったのに、
微妙な味わいを感じるようになったのです。

元来の舌の機能が蘇ったのです。
娘が同情して送ってくれた、
糖尿病でも食べられる特殊なケーキが何と美味しかったことか。
詰まりは舌が敏感になったということでしょう。
人間の欲望がどんどんエスカレートしている中で、
元来の自然な味を体験できたことは、本当に良かったと思います。
飽食の時代に貴重なことを教えられた気がしています。

(一般社団法人 達人の館 代表 橘市郎)

 

昨年は生れて初めてという長期入院をして、
いろいろな方にご迷惑をおかけしたので、
今年は早めにスタートを切りたいと思います。

今まで毎年「明けましておめでとうございます」と機械的に言っていましたが、
今年は特にこの言葉が重く感じられます。
新年を迎えられることがこんなに有難い事だとは、今まで思いませんでした。
昨年亡くなられた方のことを思う時、
無事、年を越せる事は大変めでたい事なんだと実感いたしました。
何の気無しにいることが実は貴重な事なんですね。
この年になってやっと気がつくなんて遅いかもしれませんが、
今年からは11年大切にしたいと思います。
どうぞ今年もよろしくお願い致します。


さて、今年の1月はお店が喫茶店営業のみで、
サロン・ライヴがお休みになりますので
月からのライヴを楽しみにしていてください。
月にはまたライヴが再会され、いろいろなジャンルの演奏家が登場します。
お客様もライヴの常連が増えてきましたので、
なお一層の充実したものにして行きたいと思っています。
月は日がバス・バリトンの内山建人さん、
24日がソプラノの木村美穂さんと小川紗奈さんのジョイントがございます。
どうぞ早めにご予約をお願い致します。


この10日には、東京に行き今年行われる
春秋座オペラ・ガラコンサートの打ち合わせをしてきます。
春秋座オペラも今年11年目に入りますので、
ここらでお馴染みの歌手による
オペラ・コンサートを開催しようと思っています。
豪華なオペラ・コンサートになると思いますので楽しみにしていてください。
本番は21日(土)に行われます。
回公演ですが、ぜひスケジュールを空けて置いてください。
今年も大いにオペラをお楽しみいただきたいと思っています。

(一般社団法人 達人の館   代表 橘市郎)



1224日のヴェルディ・サロン・ライヴは、
クリスマス・コンサートとして、
井上大聞(バリトン)さん、
和田悠花(ソプラノ)さん、
奥村志緒美(ピアノ伴奏)さんが出演してくれました。
3人の方はわざわざ東京から来てくれたのです。
特に井上さんと和田さんは新国立劇場オペラ研修所21期生同士で
将来を期待されているオペラ歌手です。
ヴェルディは70名がぎりぎりのキャパですが、
この日はそれを越える来場者で賑わいました。
これまでの記録も大聞さんが出演した時でしたが、
これを上回る盛況振りでした。
我々スタッフは何と立ち見状態。
これだけのお客様対応を短時間でこなしたお店の対応も見事でした。

演奏は1部がロシアの歌曲中心、
2部がオペラの重唱中心で演技つきという楽しいものでした。
お二人とも期待通りの歌唱で、これだけレヴェルの高い演奏を聴くと
これからの出演者のプレッシャーが大変だと思いました。
アンコールでは手拍子と振りのついたお客さまの声援で盛り上がりました。
老若男女が入り混じった本当に楽しいコンサートでした。



今年は入院が間に入り、皆様に大変ご迷惑をおかけいたしました。
幸い快方に向かっておりますので
来年は無理をしない程度に頑張りたいと思っています。
このブログを管理してくれている佐藤和佳子さんには
本当にお世話になりました。
普段は表に現れない方ですが、
この方の存在無しでは達人の館のブログはなりたちません。
本当にありがとうございました。
今年はお名前を挙げたたらきりがないほど大勢の方の親切をいただきました。
この年になって人間は一人では生きていけないことを痛いほど知らされました。
来年は年齢なりの生きかたを探って行く積もりです。
どうか来年もよろしくお願い致します。
新年は第1週よりブログをはじめます。
皆様良いお年を!

(一般社団法人 達人の館 代表 橘市郎)

ヴェルディ・サロン・ライヴでは1224日(月)に
クリスマス・コンサートとして
久し振りに井上大聞さんを迎えて開催いたします。
彼は堀川高校を卒業後、ストレートで東京藝術大学に入学。
いまや新国立劇場オペラ研修所21期生のホープとして期待されています。

しかも、この日は同じく新国立劇場オペラ研修所21期生で、
京都市立芸術大学出身の和田悠花さんとのジョイントになります。
お二人ともわざわざ東京から来てくれるわけで、
贅沢なライヴになりそうです。

すでに客席はほぼ満席に近い状態ですが、
念のため店にお問い合わせの上お出かけください。
井上大聞さんのことは前にも何度かご紹介しましたが、
京都出身のお二人がどれだけ大きくなられたかも楽しみですね。

この年末、古い荷物を整理するつもりでいましたが、
何を捨て何を残すかとなると、なかなか決断がつきません。
自分にとっては大事と思っていた資料が、
人にとってはたいした価値がないものが随分あるような気がいたします。
数回しか聴いたことのないレコードやCDも山のようにたまっています。
書籍と言ったら今や一度も開かないものがほとんど。
どなたかダンシャリの精神で
我が家の荷物を整理していただけないものでしょうか?
数年前まではこんなことを思ったことがないのに、
ここのところそう思うのは年のせいでしょうか。
人はそれぞれの境遇で感じる事が違うのは当然ですが
年はとりたくないものですね。
昔、人生の壁にぶつかった時「生きているうちは一生懸命生きよう」と
自分に言い聞かせたものですが、
それは今も変わらないことの様に思います。
「日はまた上る」「明日はまた晴れ間が見えることでしょう」

(一般社団法人 達人の館  代表 橘市郎) 

12月9日(日)のヴェルディ・サロン・ライヴは
講殿由紀奈さんの出演でした。
講殿さんは京都市立芸大声楽専攻を首席で卒業された逸材で、
こちらのライヴには当初から協力してくれています。
今回はオペラ・アリアなしで全編歌曲のプログラムでした。
しかも全てが花にまつわる歌曲と言うこだわり。
ご自分で独自に印刷されたプログラムには
歌う花の写真や日本語の歌詞を載せられる懲りようでした。
商業ベースのコンサートではなかなか聴けない
取り組みをされた努力に対し拍手を送りたいと思います。

ピアノ伴奏の出口青空さんはタッチの強い方で、
左手のためのシャコンヌにその資質がいかされていました。
これからが楽しみな有望なピアニストだと思いました。

オーナーの続木さんが文明の利器をいろいろ駆使され、
視覚的にも楽しい試みがなされているのは、この店の強みだと思います。
一度ライヴにご来場いただきお楽しみいただけるとうれしいです。

*

大相撲の貴ノ岩が引退した出来事は一体何だったのでしょう。
「暴力を振るわれた人が別の人に暴力を振るって引退」
と言えば、それだけのことですが、
その間には色々なことがありました。
余りにも多くの出来事があり、書く気にもなりません。
でも言える事はただ一つ、
今回の出来事の始まりは「スマホ」です。
あの時、貴ノ岩がスマートフォンを見ていなかったら
こんな事件は起こらなかったでしょう。
私はスマートフォンが悪いと言っているのではありません。
人間がともするとスマホに翻弄されるのを危惧しているのです。
スマホを見ながら歩いている人、
車内で隣りにどんな人が座っているかも気にかけない人、
これでは人間がロボットのようです。
いやロボットの方が、まだ人に対して気を使っているかもしれません。
文明の機器がどんなに便利になろうとも、
人間らしさは失いたくないものですね。
私は片田舎の素朴なお年寄りを見ていると胸が一杯になることがあります。
便利なことは果たして人間にとって全てが幸せだったのでしょうか?
  
(一般社団法人 達人の館 代表 橘市郎) 

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