達人の館

   本物の芸をじっくりと味う、大人のためのコンサートを企画・主催しています。

昨日、小津安二郎の「東京物語」を久々にDVDで見ました。
昭和28年の作品ですから当然モノクロで
画面もほとんど正方形に近い小さなものでした。
カメラワークに至っては何の変哲もない据え置き状態。
画面の枠内に人間が出たり入ったりするかと思えば、
じっと黙って枠内に座っていたりするのです。
まるで客席から芝居を見ているような感じがかえって新鮮でした。
映画だからカメラがダイナミックに動くという先入観は
間違っていることにやがて気がつくことでしょう。
何と言うことのない日常的な会話のなかに、
登場人物の性格や癖が現れてきます。
アクションもない、ドラマチックな言い合いもない。
ただただ静かに、客観的に登場人物が描かれていくのです。


日々の生活に追われている息子や娘の本音が、
上京した父親と母親にチラチラと向けられるのに対し、
夫を亡くした義理の娘が優しく誠心誠意接します。
この義理の娘を演じるのが原節子。
何と美しい上品な日本語をしゃべる女優でしょう。
これに対しちょっと毒のあるちゃきちゃきな下町言葉を駆使する杉村春子。
朴訥で鷹揚のない言葉のなかに不器用な父親を演じる笠智衆、
おおらかで大地のような愛情を感じさせる東山千栄子の母親。
名優たちをまるで長い手綱を操るように静かに御する小津監督。

さすが欧米人をも虜にした作品だけのことがありました。

熱くならず、冷静に物事を見つめていく
小津安二郎の人間としての大きさが生み出した名作なのでしょうね。
私は、ここに尊敬される日本人の見本を感じました。


安倍首相をはじめとする政治家の皆さん、
ご覧になっているとは思いますが、もう一度ぜひ小津作品を見てください。
日本が平和に貢献するのは軍事力でも経済でもなく、
日本人特有の冷静さと優しさなのです。



10月25日(土)
「江藤ゆう子 昭和を歌う」
―昭和30年代編―

こちらのコンサートのチケットが残りわずかとなりました。
現在、
14
時の回  4枚
17時の回 30枚
しかございません。
お越しになる方は、ぜひ、お早目にお求めください。
コンサートの詳細はこちら

    ☆  ☆  ☆

1025日(土)14001700
(いずれも開演30分前に開場)
会 場  岡崎NAM HALL
出 演  江藤ゆう子(歌)
     笹井順子(ピアノ)
     水野潤子(語り)

料 金  3000円(全席自由)

       ☆

お問合せ/チケット取扱い
一般社団法人 達人の館
TEL
FAX 075-724-6117、075-708‐8930

春秋座の顧問プロデューサーという立場でやる仕事と、
達人の館で企画したものを実現していく仕事のめりはりをつけるために、
京都造形芸術大学の近くに小さな仕事場を借りました。
八畳一間の小さな部屋ですが、私のような仕事をしていく上では充分です。
電話、ファックス、コピー機、パソコンがあれば支障はありません。


借りる申し込みをした時は、「北白川寮」というクラシックな名前の建物でしたが、
契約を交わす段階で「Nexus北白川」という名前に変更になりました。
いっぺんにモダンなマンションのようなイメージになったものですね。
「達人の館」には北白川寮の方がぴったりだったかもしれませんが、
これを機にいい企画を実現して行きたいと思っています。

大学から
5分もかからない距離なので行ったり来たりも便利です。

経費削減のため、電話とFAXを1回線にしましたところ、
電話をかけた方が呼び出し音を聞いてから、
事務所の電話が鳴るまで少しラグタイムが生じました。
繋げたコピー機が自動的に切り替えをする時間は無音の状態になるのです。
気の短い人は「コリャなんだ」といって切ってしまうかもしれません。
どうぞお電話をいただく時には気長にお待ちください。
というわけで、今回はその電話&FAXの番号をお知らせしておきます。


075-708-8930(女子なれは薬味なし)
チケット申し込み、コンサートのご用命にご利用ください。

7月14日、大阪の新歌舞伎座で「島津亜矢公演」を見てきました。
昨年の公演にも行ったのですが、
演歌のみならず、ジャズやシャンソンも歌いこなしていたので、
感心をするとともにすっかりファンになっていたのです。


今年も芝居とショーの
2本立てでした。
芝居の方は山本周五郎原作の世話女房ものでしたが、
明るく元気な主人公が、健気さを発揮する様がごく自然に描かれ、
笑いと涙を誘っていました。
体型的にも藤山直美を思わせる雰囲気があり、
いいキャラクターだなと思いました。
ショーのトークでも、冗談を言っては自分で豪快に笑い飛ばすなど、
気さくさが目立ちました。
関西のファンには好感を持って迎えられる要素ですね。


ショーの方は、幕開きがなんと白いドレス姿で歌う
ミュージカルナンバーの数々でした。

「星に願いを」をからはじまった各ナンバーは立派なもの。
衣装チェンジした後ではジャズナンバーを歌ったのですが、
最後の「ニューヨーク・ニューヨーク」は素晴らしい出来でした。
着物に変わってからは北島三郎の「風雪流れ歌」を声量たっぷりに歌い
ご本人が聴いたらびっくりするだろうなという迫力でした。
浪曲調の演歌やお母さんを歌ったバラード風のオリジナル抜群でした


6月に私は「ちあきなおみ全集」を購入し、100曲以上を聴きました。
実にうまいなあと思いました。
完璧な音程、ジャンルを問わず自分のものにしてしまう感性、
何よりも歌詞の内容が鮮明にイメージされる歌唱法。
こんな人が姿を見せないなんて残念だなと思っていたばかりでした。

そんな時、島津亜矢の歌を聴いて
「ここにも達人がいた!」とつぶやいていました。
歌い始めて30年と言っていましたが、
彼女はまだまだこれからどんどん成長していく人です。
すでにメジャーな地位を確保している人ではありますが、
美空ひばりを越す積りで精進して欲しいと思いました。

「江藤ゆう子 昭和を歌う」の江藤さんも大いに刺激を受けていただき、
江藤さん独特の世界を築いて行って欲しいものです。
江藤さんにはその資質があります。
10
月の昭和30年代篇がますます楽しみになってきました。


プロデューサー 一般社団法人 達人の館  代表 橘市郎

前回の達人の館シリーズ①に続き、
シリーズ②にも登場していただくのが
京都出身の歌手・江藤ゆう子さんです。

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江藤さんは、ジャズ、ポップス、シャンソン、クラシック、
童謡、唱歌、現代日本の秀作まで、ジャンルに関係なく
「愛と平和と勇気」をテーマに
「唄によって伝えられるもの」を表現するシンガー。

持ち前の伸びやかな歌声で独特の境地を開き、
自らの世界を常に追及して展開。
「あらゆる人たちの幸せを音楽を通じて応援したい」 
をコンセプトに多彩な活動をされています。
みなさま、ぜひ素晴らしい歌声を聴きにいらしてください。

~予定曲目~
ここに幸あり
アカシアの雨が止むとき
忘れな草をあなたに
見上げてごらん夜の星を
おおブレネリ
愛の讃歌
南国土佐を後にして
いつでも夢を
幼なじみ
誰もいない海
サンタルチア
銀座の恋の物語
上を向いて歩こう
こんにちは赤ちゃん
幸せなら手をたたこう
トロイカ
サントワマミー
高校三年生 ほか

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