達人の館

   本物の芸をじっくりと味う、大人のためのコンサートを企画・主催しています。

ここの所、新聞もテレビも財務省が
森友文書を改ざんした問題で持ちきりです。
このブログがアップされるころには、
どのような状況になっているかは予測もつきません。

米朝首脳会談のニュースも流れました。
世の中全体が「どうなる?どうなる?」と
いった感じは決して平穏とは言えませんね。

この16日、上原まりさんが筑前琵琶で平家物語を語りますが、
「諸行無常 盛者必衰」は現代でも生きている言葉のような気がします。
この時点で私見を述べる事は控えますが、
一般論として一強がもたらす弊害が多々あるということはいえると思います。
人が自信過剰になり傲慢になる。
周りの人が忖度するようになる。
この原因はとりもなおさず一強がもたらしたものと言っていいでしょう

。国内の政治が真っ当な形で落ち着くことと、
オリンピックで味わったスポーツマン・シップの感動が、
世界の平和に繋がることを切に願わずにはいられません。
(一般社団法人 達人の館  代表 橘市郎)

(土)と(日)はつの演奏会を聴いてきました。
前者は「第272017年度の青山音楽賞授賞式」での受賞者の演奏。
後者は第回「京都ゆかりの若き演奏家たちによる 協奏曲演奏会」でした。
どちらも刺激的で、これからの音楽界を背負って立つ
若き才能がきらきらと光る演奏会でした。

*

まずは青山音楽記念館で行われた授賞式。
新人賞はピアノの黒岩航紀さんとチェロの森田啓佑さんでした。
記念演奏会では、黒岩さんがリストの
「ハンガリー狂詩曲 第2番~Ⅴ・ホロヴィッツ編曲」に挑戦。
難曲として知られる名曲を奔放に演奏してくれましたが、
ともすると聴きなれた曲を避ける演奏者が多い中、好感が持てました。

チェロの森田さんは地味ながら、誠実できめ細かい演奏が心を打ちました。
青山賞には三味線の本條秀慈郎さんと
ピアノのアレクセイ・グリニュークさんが選ばれましたが、
お二人とも実力、実績とも素晴らしく、ただただ聴き惚れました。
バロックザール賞はアンサンブル・レ・フィギュールのみなさんと、
テディ・パパヴラミ(ヴァイオリン)さん、
岡田真季(ピアノ)のデュオが受賞。

前者はチェンバロをはじめとする古楽器を駆使しての演奏でしたが、
時間が止まったような静かな音に心が洗われるようでした。
後者のデュオは個々の優れた技術はもちろんのこと、
息のぴったり合った演奏は秀逸。
国際的なレベルの高い演奏を、
200人しか入れない空間で聴けたことは贅沢この上ないものでした。

*

日、府民ホール アルティでのコンサートには
カフェ・ヴエルディでお馴染みのアーチストが何人か出演していました。
プロデュースと指揮を務めた坂口航大さん、
ソプラノの講殿由紀奈さん、バリトンの井上大聞さん。
オーケストラの中にも出演してくれた人がいたかもしれませんね。

私は講殿さんからお誘いを受けたのですが、
自分でも聴きたいと思っていた企画だったのです。
1部が「リゴレット」のハイライト、
2部がモーツアルトのフルート協奏曲、
3部がラフマニノフのピアノ協奏曲というプログラムは
変化に富んだもので、なかなか聴けないものだからです。

若い人中心とはいえ30名ほどのオーケストラ、粒ぞろいの歌手、
才能溢れるソリストを集めて3000円という入場料は良心的過ぎます。
実際、演奏の質もハイレベルなもので感動しました。
坂口さんの指揮ぶりは的確で、パワフルな面と繊細さを兼ね備えていました。
オーケストラも若々しいエネルギッシュな演奏で応えていました。
歌手を含めたソリストたちの好演も注目すべきまのでした。

多分、今日の出演者たちは、
明日の京都音楽界をリードしていく人たちだと確信しています。
京都に文化庁が移転したことですし、
「文化の中心は京都」と言われるよう頑張ってほしいものです。

(一般社団法人 達人の館  代表 橘市郎)

オリンピックが終わり、文字通り「祭りの後」の寂しさを感じています。
でも、何時までも感傷に浸っているわけにはいきません。
3月16(金)には「上原まり 筑前琵琶で平家物語を語る」が控えています。
13時と17時の2回公演ですが、内容が違いますので、
お時間のある方はぜひ両公演をお楽しみください
内容につきましては前回のブログにチラシが載っていますので、
ご参照いただければと思います

*
さて、今回は二つ朗報がございます。
ひとつはヴェルディ・サロン・ライヴですっかりお馴染みになった
テノールの井藤航太さんが、11月に行われる
春秋座オペラ「蝶々夫人」のオーディションで
見事、ピンカートン役に選ばれました。
この公演ではイタリアから素晴らしいテノールを
名招聘することになっていますので、
回公演を井藤さんと日替わりで競演することになります。
井藤さんの魅力に毎回酔いしれてくれているお客様、
ぜひ応援してあげてください。

井藤さんがこれをきっかけにして、一流のテノールとして
認められることを切に願っています。

*
もうひとつは、一昨年イタリアから来日して
春秋座オペラのカルメンを演じてくれた
藤井泰子さんが3月5日(月)のテレビ東京で紹介されます。
番組名や時間など、はっきりしたことは分からないのですが、
藤井さんがイタリアで奮闘している姿を追いかけたドキュメンタリーのようです。

藤井さんはその後もイタリアで、レギュラー番組に出演したり、
ミュージカルの主役を演じたりしていらっしゃいますが、
今年の春秋座オペラ「蝶々夫人」の主役も川越塔子さんと
ダブル・キャストで演じてくれることになりました。
イタリア文化会館―大阪との協力も実現しそうですし、
今年の春秋座オペラは何かと話題満載の公演になりそうです。
どうぞお楽しみに!

(一般社団法人 達人の館  代表 橘市郎)

2月17(土)の京都新聞の夕刊で
元宝塚の上原まりさんが大きく取り上げられました。
彼女は宝塚時代、あの名作「ベルサイユのばら」で
マリー・アントワネット役を演じましたが、
退団後は筑前琵琶の演奏者として活躍してきました。

しかし、2011年心筋梗塞を発症、
名医天野篤教授の手術のお陰で一命を取りとめたものの、
6年間は演奏会からも遠ざかっていました。
復活を果たしたのが昨年の10月、東京の博品館劇場での公演でした。
待ち焦がれたファンが応援に駆けつけてくれて大盛況だったそうです。
彼女の地元が神戸であることから、今度はぜひ関西でということになり、
3月16(金)京都市国際交流会館での公演が決まりました。

上原まりさんは病に倒れる前は
京都造形芸術大学の「日本芸能史」という公開講座の中で、
筑前琵琶を紹介していましたし、
送り火の日には野外能舞台での演奏もされていました。
ぜひ、彼女の復活公演にご来場いただき、
旧交を温めて欲しいと思います。
※詳細は最後に記載しております。



自宅での作業をしていると、
どうしてもオリンピックの模様が気になり、
テレビの前に移動してしまいます。
17日に羽生結弦選手が、
18
日に小平奈緒選手が続いて金メダルを取りましたが、
こんなことはめったにないことですよね。

もちろん羽生選手の連覇と病を克服したガッツは素晴らしいものです。
そして、その演技も魂のこもった神業とも言いたいようなものでした。
しかし、それ以上に私を感動させたのは、
小平選手の優勝もさることながら、
レース後の彼女の行動の数々でした。
まず、レース直後好タイムに熱狂する観衆に、
静かにするよう唇に指を添えて訴えたしぐさ。
次に走るライバル李相花選手の
集中力を阻害しないようにとの配慮でした。
そして、結果が出た後泣き崩れるライバルを労わる優しさ。
もともと友情で結ばれていた相手とはいえ、
この思いやりは勝敗以上に私を感動させました。

オリンピックの終局の目的はスポーツを通じて
人類が慈しみ会うことだとすれば、
小平選手のこの行動こそ、お手本だと思ったのです。

猜疑心だらけの政治の世界。
駆け引き、だましあいの国際関係。
そんな中で、人間の良心や温かい愛を感じさせてくれる美しい風景でした。
小平選手、本当にありがとう。
小平選手が見せてくれたこういう風景こそ、
オリンピックに相応しいものとつくづく思いました。

(達人の館  代表 橘市郎)

 


16日(金)筑前琵琶 上原まり平家物語を語る

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場所:京都市国際交流会館 イベントホール アクセス

●昼の部 13:00
『平家物語』より 祇園精舎、入道死去、敦盛最後、壇浦合戦、ほか

●夜の部 17:00
『平家物語』より 祇園精舎、小泉八雲『怪談』より 耳なし芳一、雪女、ほか
※演目は変更になる場合もございます。ご了承ください。

料金:各回3500円 未就学児入場不可

お問い合わせ
達人の館
TEL 075874-5931、FAX 075874-5932

11日に行われた「ホキ徳田の部屋」は残念ながら集客が上手くいかず、
ホキさんやお集まりいただいたお客様に寂しい思いをさせてしまいました。
若くしてアメリカに渡ってしまったホキさんのことを知っているのは、
75歳以上の方に限られること。
また、京都の人たちは初物に冷たい傾向があること。
この二つから、かなりの苦戦を覚悟していたのですが、
結果は想像以上に厳しいものでした。

しかもB型インフルエンザの流行、
冬季オリンピック開催などが重なったことも影響したようです。
でも、ホキさんは客席に向かうなり「私って人気ないのね」と
明るく、飄々と語りかけ、一瞬にしてお客様をひきつけてしまいました。

進行と弾き語りを披露してくれた古賀久士さんは、
ホキさんのお孫さんのような存在ながら、
ピアノと歌の実力は卓越したものを持っていて、
カウンター・テナーのような歌唱は迫力満点でした。
ホキさんがトークで笑わせた後、
電子ピアノの前に立って弾き語りを始めると、空気が一変します。
アドリブ風の早弾きと自在な歌唱。
そして、その声の若々しく、艶やかなこと。
84歳にしてどうして、ああも指が動くのか、全くミスタッチがないんです。

私はトークの時と演奏の時のギャップに感動してしまいました。
名人芸というものを目の当たりにしたように思いました。
演奏が終わるとホキさんと古賀さんはロビーに出て
ヘンリー・ミラーが描いたという絵葉書をプレゼントし、
そこにサインをすることをしてくれました。
皆さんお二人の演奏には満足してくださったようです。
お客さまの数ではなく、その満足感が伝わってくるのが何よりでした。

ホキさん!客席をいっぱいに出来なくてすみませんでした。
このリベンジはぜひ実現したいです。
あなたこそは「達人の館」に相応しいジャズの弾き語り名人だからです。
また、ホキ徳田さんをご紹介いただいた
インターナショナル・カルチャーの松野正義社長にも
またご相談したいと思っています。

(一般社団法人 達人の館  代表 橘市郎)

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