一瞬の静寂

音楽・演劇プロデューサー・橘市郎のブログ。日々思ったことを綴っています。 東宝(株)と契約し、1973年にプロデユーサーに。1981年独立後は、企画制作会社アンクルの代表をつとめ、中野サンプラザからの委嘱で「ロック・ミュージカルハムレット」「原宿物語」「イダマンテ」を、会社解散後は「ファンタステイックス」「ブルーストッキング レデイース」などのミュージカルを制作。 2001年京都芸術劇場の初代企画運営室長。

達人シリーズ⑦
江藤ゆう子 昭和を歌う 番外編
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2016年5月21日(土)14時/17時
入場料 【全席指定】 3000円
出 演  江藤ゆう子(歌)
      笹井順子(ピアノ) 
      水野潤子(語り)

第一部◉戦前の名曲集
第二部◉忘れえぬJ.ポップ歌謡


お問合せ/チケット取扱い
一般社団法人 達人の館
TEL 075-708-8930
FAX  075-708-8934

クリックするとチラシが大きくなります

1010日、無事アルゼンチン・タンゴ・コンサートが終了いたしました。
500人近いお客様にお越しいただきましたが、
アンケートの感想を拝見するとほとんどの方が感動されたようです。
82歳になられた菅原洋一さんの衰えぬ歌唱に励まされた方、
なかにし陽子さんに往年の藤沢嵐子さんをダブらせた方、
若いメンバーながら切れの良い演奏を聴かせてくれた
チコス・デ・パンパを絶賛される方など、
多くの方々から、暖かいメッセージをいただきました。

3世代にわたる舞台上の芸の達人と、
人生の達人である客席のお客様が一体となってかもし出す
春秋座の空間は、正に達人の館でした。
これからも、このようなコンサートを実現していきたいと
決意を新たにいたしました。
お客様、出演者、スタッフに対し、改めて御礼申し上げます。

さて、12月12、13日は恒例の春秋座オペラが開催されます。
5年連続で悲劇が続きましたので、
今回は誰も死なない、とびっきり楽しい喜歌劇を上演することになりました。

ロッシーニが勢いに任せ、2週間あまりで書き上げた傑作
「セヴィリアの理髪師」です。
歌舞伎劇場の機構を最大限に生かした演出。
オペラを声の藝術として捕らえ、集められた優れた歌手陣。
智恵を絞ることによって実現した低料金。
春秋座オペラはこの3点を目標として続けられてきました。

オペラがこんなに面白く、身近に感動を味わえるとは知らなかった!
と言ってくださったお客様もたくさんいらっしゃいます。
今回のオペラは充分お子様にも楽しんで頂けます。
チラシをご覧の上ぜひ親子 連れでお越しください。

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公演の詳細はチラシをクリックしてください。

(春秋座 顧問プロデューサー・達人の館 代表 橘市郎)

達人の館シリーズ「江藤ゆう子 昭和を歌う」
5回シリーズの最終回が、いよいよ来週末となりました。
今回もポップス、演歌、歌謡曲、ミュージカルナンバーでお届けいたします。


13時の会は補助席 6枚のみ
16時の会は完売

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2015年10月17日(土)①13時  ②16時 (いずれも開演30分前に開場)
※今回より1時間早くなりました。ご注意ください。

会場:京都 岡崎 NAM HALL
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JR京都駅からお越しの方
D1乗場で急行100系統(銀閣寺行)で岡崎道下車、丸太町通を東へ100M
もしくは
A1乗場で5系統(岩倉操車場行)で東天王町下車、丸太町通を西に400M
ローソンの向かいのビルの地下です。

阪急四条烏丸・四条河原町駅からお越しの方
203系統(祇園・錦林車庫行)もしくは32系統(平安神宮 銀閣寺行)で、
岡崎神社前下車、丸太町通を西へ50M。ローソンの向かいのビルの地下です。

地下鉄丸太町、京阪神宮丸太町駅からお越しの方
204系統(丸太町通 銀閣寺行)もしくは93系統(丸太町通 錦林車庫行)で、
岡崎神社前下車、丸太町通を西へ50M。ローソンの向かいのビルの地下です。


お問合せ 一般社団法人 達人の館 TEL/FAX : 075-724-6117

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アルゼンチン・タンゴ・コンサートが開催されます!
春秋座がある京都造形芸術大学は、
正面に大階段がそびえておりますが
劇場へはエレベーターがございますので
どうぞ、安心してお越しくださいませ。

学内の地図はこちら

大階段の右にある瓜生館(前に小さな池があります)の奥に
エレベーターがあります。


 時  平成2710101430 開場1500 開演
     (予定上演時間 2時間)途中休憩あり
  
会 場  京都芸術劇場 春秋座
 

お問い合わせ ()達人の館 

       TEL 075708-8930 

929日にACT赤坂で行われた立川志の輔さんの落語
「忠臣蔵」と「中村仲蔵」を聴いて来ました。
「中村仲蔵」はかつて国立劇場で聴き、
ぜひ、春秋座でやって欲しいと師匠にラブレターを書いた作品です。
師匠が願いを聞いてくれて、春秋座での公演が実現したこともあり
どうしても3度目を聴きたかったのです。

ACT赤坂は1,300のキャパシティーがあり、
ミュージカルに最適な劇場だけに
師匠がどのような演出を考えているのかも興味津々でした。
1部の忠臣蔵は北斎の浮世絵を見せつつ、
全編のあらすじを面白おかしく紹介。
通して忠臣蔵を読んだり、
見たりしていない自分に恥ずかしさを感じつつ
「成程!」 などと感心してしまいました。
下手で講談風に語る師匠の説明は解りやすく
「ためしてガッテン」を思わせるような風情がありました。

休憩後、いよいよあの思い出の「中村仲蔵」です。
まず、血筋のない大部屋の役者が
如何に上に上がっていけないかを解説。
次に団十郎が仲蔵の資質を見抜き、
引き上げて行く課程を語ります。
仲蔵はついに名代になるのですが、
周囲の嫉妬から与えられた一役は、
忠臣蔵五段目に登場する定九郎役でした。
この役が如何につまらない役として演じられていたか、
五段目がそれまで弁当幕と言って観客に軽んじられていたかが語られます。

この時師匠が一部で忠臣蔵全体を紹介した意味が分かりました。
何と言う演出でしょう。
志の輔師匠の狙いが見事功を奏しました。
たかが落語、されど大河ドラマ、
と言えるくらい忠臣蔵という長編ドラマの中の五段目が理解できたのです。

仲蔵という役者が如何にして、名代にまで上がって行き、
与えられた役を研究し、工夫していったかを見事に語ってくれました。
仲蔵という役者と立川志の輔という落語家が
ダブって見えたのは私だけでしょうか。

団十郎、定九郎のモデルになった浪人など
登場してくるキャラクターを見事演じ分けた
技量の素晴らしさもあり、芝居を見ているような迫力がありました。

春秋座とのご縁を感じつつ聴いていたせいもあり、
私は笑うより感動して涙が止まりませんでした。
ACT
赤坂という劇場の性格を考慮し、
忠臣蔵に絞って2部構成にした師匠の着想には脱帽です。

師匠は今年も春秋座に来てくれます。
初日の金曜日はまだゆとりがあるようです。

どうぞお見逃しなく。

春秋座公演はこちら
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達人の館  代表 橘市郎)

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