今から55年前、私は大学の3年生でした。
1960
年の安保闘争の際、
国会議事堂の前の座り込みに参加した記憶が甦ります。
結果はどうであれ、自分の考えに基づいて
行動を起こして良かったと思っています。
55
年経って75歳になった今、同じように自分の考えを意思表示し、
行動を起こすことの必要を感じています。

このブログでも何度となく書いてきましたが、
日本の憲法9条が、今ないがしろにされようとしています。
この不戦の誓いこそ、普遍的な平和主義だと信じています。
世界情勢が緊迫すればするほど、
この誓いを守ることがお互いの信頼につながり、
戦争を抑止することになるのです。

憲法を文化と考えるなら、
9
条こそ世界遺産に登録されるべき傑作です。
海外に派兵したり、武器を送り込んだりして、
積極的平和主義などというのではなく、
憲法9条 を各国の憲法に入れ込む働きかけをする方が
真の「積極的平和主義」ではないでしょうか?

国連で胸を張ってこういった言動を取る
日本の総理大臣が出てきてほ しいとずっと願っています。
理想主義だとか子供だましのような甘いことをいうなと
非難しているようでは世界から永遠に戦争はなくなりません。

本当は世界中の国々が、
憲法9条を守ってきた日本の首相が
こうした音頭取りをしてくれることを願っているのかも知れません。
そういう旗を振ることが出来るのは日本だけだからです。

核廃絶についても同様なことが言えます。
日本が持っているアドヴァンテージを有効に使うことです。
世界平和を実現する可能性を持った宝を、
自ら捨てようとする動きには黙っているわけには行きません。
「治安が悪くなって来ているので、
身を守るため、一家に一丁拳銃を持ちましょう」
こういった考え方が一番危険だし、悪循環を生むのです。
世界の国々がこぞって日本の9条を憲法に取り入れ、
戦争のない地球になる。
夢のようですが、決してありえない道筋ではありません。
日本国内だって、かつては戦さに明け暮れていたのです。

というわけで、私はこの18(土)13時半から
円山音楽堂で開催される憲法9条を守る会に参加することにしました。
デモにも加わり、自分の意思表示をしたいと思います。
達人の館が企画するコンサートも、平和だからこそ実現出来るのですから。 

(達人の館  代表  橘市郎)