一昨日、オペラ「セヴィリアの理髪師」公演が無事終了しました。
始めての喜歌劇でしたが、お子さんを含め
若い年齢層のお客様が目立ちました。
就学前のお子さんが「面白かった」と
嬉しそうに言ってくれたのが印象的でした。
お客様、ソリスト、合唱団、オーケストラ全ての人たちが
笑顔で帰っていただけたのが何よりです。
この時代余りにも暗いニュースが続いていましたものね。
演奏を中心とした舞台成果も大変好評でした。
東京から見えたお一人のお客様だけが
「字幕操作にミスがあった。品がない。
オペラの演出をしてください。お客様に対して 失礼です」
などとアンケートに書いて頂きましたが、
オペラに対するこだわりを持ったお客様なのでしょう。
ご意見は尊重するとして、「生の声の魅力を伝えつつ、
オペラを広い層に、構えず見ていただきたい」
というコンセプトは大切にしていきたいと改めて思いました。

今回このオペラに携わってくれたスタッフ、
キャストの皆さんに心からお礼申し上げます。
そして、春秋座オペラに好感を持っていただきましたお客様は、
来年もぜひご来場くださいますようお願い申し上げます。
来年は開場15周年を記念して、「カルメン」を上演いたします。
こちらはまた最後にカルメンが刺殺されるという結末ですが、
メリメの原作をビゼーが実にドラマチックな音楽で綴った名作です。
素晴らしい歌手を集めたキャスティング、
花道を使っての効果的な演出が楽しみです。
どうぞご期待ください。
(春秋座顧問プロデューサー・達人の館 代表 橘市郎)