26日に「村上敏明リサイタル」を控えているというのに、
先週末は観劇ラッシュでした。
16
日がロームシアターのオペラ「こうもり」ゲネプロ見学。
18
日が「こうもり」本番観劇。
19
日は兵庫で島田歌穂さん主演の「天空の恋」。
20日は大阪で旺なつきさん主演の「マレーヌ」、
21
日は市立芸大のオペラ「カルメン」と続きました。
オペラの2作品については、また後日書きたいと思います。

まず「天空の恋」は作家谷崎潤一郎をめぐる
3人の女性を主人公をに描いた物語ですが、
ゲスト出演の島田歌穂さんの演技が光っていました。
ミュージカル・タレントとして数多くの実績を挙げてきた彼女ですが、
今回は全く歌無しで女優としての参加でした。
しかし、歌はなかったものの、
演出がミュージカル的なテンポと
省略を上手く取り入れていたものだったので、
彼女の起用がズバリはまった感じでした。
妻・松子のしたたかさと谷崎の才能に惚れ込み、
トコトン尽くす健気さが良くでていました。
ミュージカルで鍛え上げた軽妙さが生かされたようです。
リズム感を持った女優は今後も貴重な素材になることでしょう。
歌はなくとも女優としてやっていける可能性を
アピールした舞台だったと思います。

旺なつきさんは20年前、ミュージカル「天狼星」でご一緒したのですが、
その時も日本人らしからぬ容姿で、外国人役をやっても
全く違和感のない女優さんだと思いました。
宝塚では、このキャラクターが十二分に生かされたんでしょうね。
逆に言うと役柄が限定されるきらいもあったのです。
そういう意味で今回のデイートリッヒ役は
彼女のはまり役といっていいでしょう。
顔立ちもさることながら、スタイルもスリムそのもの。
まず、マレーヌに相応しい登場が目を引きました。
スターとしてのプライド、肉体が衰えていく不安、一人の女性としての弱み。
そういったいくつもの側面を実に的確に演じていました。
歌はやや声量に物足りなさはあったものの、
マレーヌらしさは出ていたように思います。
連日、地味ではあるけれど
魂を注ぎ込んで舞台を努めている二人の女優さんを見て、
こういう人たちこそ、達人と呼ばねばならないと思いました。

お二人は決して出るだけで、客席を満員にするタイプではありません。
でも 入場料に見合う歌を、演技を披露してくれます。
達人の館の主催公演にいらしてくださる皆様、
ぜひともお二人の舞台を見てあげてください。
そして、村上敏明 さんのスカッとする歌声を聴き逃すことのないよう、
今一度スケジュールをチェックされるようお願いいたします。