来月10日、参議院選挙が行われます。
私は信頼している議員はいますが
特にどの政党を支持するとは決めていません。
政党よりも今度の選挙で何を重視するかというと、
いかにして安部政権の暴走を止めるかということです。

別に安部首相が憎いわけではありません。
人は誰でも権力を持つと独善的になります。
殊に数によって権力を得たものは
何でも自由に出来ると錯覚するものです。
治安維持法にしても、集団的自衛権にしても
数の力で強引に通してしまったあの時に、
数の恐ろしさを痛いほど感じました。

政治というものが当選議員の数によって
好きなように行われるのであれば、
それを阻止するには作戦を練って、数を増やすしかないのです。
このまま偏った数のままにしておくと益々独走を許してしまいます。
やがて独裁政治になり、
昭和10年頃から第2次世界大戦に至ったような状況になりかねません。
今度の選挙で、安部首相を満足させるような結果になったら、
彼は間違いなく憲法改正に突き進んでいくことでしょう。
そして、私が一番恐れていることは、第9条に手をつけて、
日本が専守防衛以外にも戦争が出来る国にしてしまうことです。

日本だけが、自分からは武力を行使しないと宣言している
この第9条こそ、世界から戦争がなくなる希望の灯火なのです。
この時代、武力では絶対国民の命を守れません。
ひとたび戦争が始まれば勝ち負けなどに関係なく
たくさんの命が奪われ、地獄図となります。

国民の命を守るということは、
どうしたら戦争にならないかを一生懸命考え、
話し合って、外交手段に訴えることです。
相手を敵と見なし、刺激することが
どんなに危険なことかを全く考えないというのは恐ろしいことです。
どこかの国と同盟を組むのではなく、
むしろ中立の立場を貫き、仲直りをさせるのが
日本の取るべき道ではないでしょうか。

仲介の労を果たす時に、もっとも力になるのが第9条だと信じています。
武力こそ、抑止力と決め込んでいる頭を冷やして頂くためにも、
数を背景にした独走を止めなければいけません。
野党が連携して安部政権と対立することは決して野合とは思いません。
まずブレーキを掛けて止めるためには、これしかないと思います。
まずは車を止めてから、これからどうするかを考えればいい。
もちろん、車を止めた後のことを
同時に考えることも必要ではありますが、
とにかく今暴走車を止めないことには
取り返しのつかないことになります。
大切な分かれ道にもかかわらず、選挙に行かなかったり、
これから先のことを自分自身で考えず、
後で後悔することのないようにしましょう。

政治については素人ですが、
偏ることの怖さを経験で実感している一老人の叫びに
耳を傾けていただければ幸いです。
(達人の館 代表 橘市郎)