13日、14日と京都造形芸術大学×東北芸術工科大学の大阪藝術学舎で
「舞台芸術の企画制作」という集中講義をしてきました。
年間、この時期に
「オペラとミュージカルの魅力とその比較」
「美しい日本語で心を伝える方法」(2年間)
「日本のショービジネス~日劇の50年を中心に」
「戦後歌謡史」
と、テーマを変えて講義してきましたが、
今年も20代から70代の男女30名が集まってくれました。
この暑さの中、東京、福岡からの受講生もいたんですよ。
職業柄、毎年受講生がどのくらい集まってくれるのかが、いつも心配です。
良くぞ30名も来てくれたと感謝しています。

すでに地元でイベントの企画をされている方、
学内で催される公演の是非を審査する立場の方、
これから外国の方と交流出来そうな企画を模索されている方、
企画制作の仕事を目指す学生さん、
展覧会、展示会における宣伝方法や
広告取りのノウハウを知りたい方。
チケット販売をいかにしたらいいのか悩んでいる方など
いろいろいましたが、少しでもこの講義が
参考になったらいいなあと思っています。

私が高校1年生の時立ち上げたオペラ部が、
50年も続いていたことを話したのですが、
休憩の際ひとりの受講生が声をかけてくれて
「先生の高校って昔の教育大付属高校ですよね?」と訊かれました。
「そうですが....」と答えますと
「実は私の夫もその高校の卒業生で、オペラ部に所属していたそうです。
モーツアルトの魔笛をやり、
大道具の製作もしたと言っておりました」とのこと。
講義終了後、持って来てくれたメモには、
ご主人のお名前と77回という卒業年度が書かれていました。
私が67回卒業なので、丁度10年後輩の方なんですね。
不思議なご縁を感じました。
中には風邪を押して、三重県から来てくれた方もいました。
今回が初めてではなく
複数回私の講義を聴きに来てくれている方もいるようでした。
本当にうれしいことです。

さて、オリンピックも終盤戦にさしかかりましたね。
日本人選手の健闘ぶりについつい睡眠不足になっている毎日です。
イチロー選手の3,000本安打達成のニュースや
高校野球、プロ野球の大熱戦の模様も新聞の紙面を賑わせています。
オリンピックが終わったら
新聞はページ数が減るのではないかと心配しているほどです。
月もあと半分。お互いにこの暑さを乗り越えましょう。
さすがに9月になれば秋の訪れを感じさせるはずです。
9月10日、レ・フレールが春秋座にやって来てくれる頃には、
快適な気候になることを期待したいと思います。
(達人の館 代表 橘市郎)