今週末は春秋座でオペラ「カルメン」が上演されます。
春秋座オペラは平成10年より、
毎年1回行われてきて今回が7作目になります。
歌舞伎劇場の機構を生かした独特な演出と
質の高い歌手による競演が注目されてきました。
年々動員力も増し、今回は残席わずかという状況です。

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注目のカルメン役は、
17日(土)がイタリアから参加してくれた藤井泰子さん
18日(日)が関西出身のプリマドンナ並河寿美さん。
ドン・ホセはオーディションで役を射止めた谷口耕平さん(17日)と
ベテランの角田和弘さん(18日)。
エスカミーリョは藤原歌劇団総監督の折江忠道さん(17日)と
昨年「セヴィリアの理髪師」で好演した鶴川勝也さん(18日)。
ミカエラは和田しほりさん(17日)と柴田紗貴子さん(18日)が演じます。
ほかの役の方も実力者ぞろいで、
充分に稽古を積んだ素晴らしいコーラスの方々と共に
作品のクオリティを高めてくれています。

公演監督を務めてくれている松山郁雄さんとは、
28年前、ミュージカル「イダマンテ」に
コーラスの一員として出演してくれてからのお付き合いです。
私が昭和音楽大学で演奏室長を務めていた時は、
オペラ「愛の妙薬」のドゥルカマーラや
ミュージカル「みどりの天使」の老人役を主演してくれました。

私が昭和音大を定年で辞める1年前に、
オペラを制作する法人を立ち上げたいと
相談を受けたことがあります。
「オペラを制作する法人は大変だと思いますよ」
と言ったのを覚えています。
でも彼は勇敢にもNPO法人ミラマーレ・オペラを立ち上げ、
次々と実績を上げていきました。
持ち前の明るさときちんと約束を守る誠実さが
人を引き付けたのだと思います。

松山さんは、春秋座オペラ作のうち
作を公演監督としてまとめてくれています。
「自分がやりたいものより、お客様に喜んでいただけるものを!」
という心構えはオペラ界に一石を投じたと思います。
今回のオペラも、私と同じ考えを持っている松山さんとだからこそ
実現出来たと感謝しています。
もうすぐ初日を迎えます。
お客様がどんな反応を見せてくださるか、本当に楽しみです。

書き添えますが松山さんはオペラ歌手としては
「松山いくお」で出演しています。
今回は隊長役のズニガ(17日)を片桐直樹(18日)さんと共に演じます。
いろいろなジャンルで鍛えてきた軽妙な演技と
如何にもバスらしい重厚な声で魅了してくれます。
どうぞご注目ください。

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(
春秋座顧問プロデューサー/達人の館代表 橘市郎)