オペラ「カルメン」が終了してからは、
しばらく抜け殻状態でしたが、
12月23日に「ヴェルディ サロン・ライヴ」の
今年の最終回があり、目が覚めたようです。
この日は私が惚れ込んだバリトンの井上大聞さんの登場でした。
大聞さんは東京藝術大学の大学院生ですが、
すでに何本ものオペラの主役を務めているホープです。
この日は助演としてテノールの井藤航太さんと
ソプラノの田井友香さんも参加してくれました。
お二人とも大聞さんが高く評価している歌手で、
井藤さんは東大の医学部出身という変り種。
田井さんは大聞さんの同僚で、
故郷の香川に帰るところを途中下車してくれたのでした。

大聞さんの甘い声は年配の女性には堪えられない魅力なようで、
超満員の客席から盛大な拍手が送られていました。
3人で演じ歌われた「ラ・ボエーム」や「リゴレット」、
「トロバトーレ」の重唱場面は凄い迫力で、
オペラの生の魅力を満喫させてくれました。
当日入りきれなかったお客様のために
1月22日(日)に井上大聞さんに再登場してもらうことにしました。
彼の人柄で集まって来てくれるミュージシャンを中心に、
サロン・ライヴが展開されていく流れが出来つつあることは
私もオーナーもうれしい限りです。

1、2月のメンバーも決まり、
レベルの高い若々しい演奏を聴く喜びはひとしおです。
将来この「サロン・ライヴ」から
優秀なアーチストが翔ばたいて行く予感を感じたのは
私だけではないと思います。
伴奏の塚田尚吾さんも2月にはソロ・ピアニストとして再登場してくれます。
達人の館の公演に足を運んでいただいているお客様には
ぜひともお立ち寄りいただきたいと思います。

「サロン・ライヴ」の翌日から28日まで、東京に行ってきました。
25日の有馬記念を観戦し、
27日のパトスという会社の忘年会に出席するためです。
パトスという会社は社員研修をする会社ですが、
社長の壱岐空美子さんは元日産ミスフェアレディーで、
私がナレーションの教育をしていた時の教え子の一人です。
日産ではたった1年のお付き合いでしたが、
彼女が会社を立ち上げた直後、研修のお手伝いをしたり、
私の会社が倒産した直後逆に仕事をいただいたりと
ご縁が続いてきました。

パトスは、創立28年、今や全国にクライアントを持ち、
この業界ではトップクラスの会社に成長しました。
壱岐さんの秘めた情熱と、
勉強して確立した人材育成に対する信念の賜物だと思います。
現在は何もお手伝いをしていないのに
毎年、忘年会に呼んでくれる
彼女の心遣いには本当に頭が下がります。
20人余りの女性講師を一堂に招き、1
年間の活動をねぎらう壱岐さんの優しさに、
みんなが付いてくることを実感しました。
某広告代理店とは大違いですね。
ぜひ、パトスのホームページを覗いてあげててください。
今でも毎年研修方法を改善して、
前進を続けるパトスから元気をもらえるに違いありません。

さて、これが今年最後のブログとなります。
ブログというよりエッセイ風で読みづらかったのではと思います。
でも読んでくださっている方がたくさんいらっしゃることを知りました。
来年も1週間に一度更新してまいります。
達人の館ともども、ブログの方もよろしくお願いいたします。

本年もいろいろな方に助けていただきました。
来年は私喜寿を迎えますが
「一生現役」を目標に頑張りますので、
変わらぬご鞭撻をお願い申し上げます。
どうぞ皆さま良いお年をお迎えください。

(達人の館 代表 橘市郎)