中央競馬の女性騎手藤田菜七子さんが、
8月5日(土)と6日(日)に勝利を挙げ、
今年7勝目をマークしました。

昨年久しぶりに登場した中央競馬の女性騎手だったので、
デビューの時から家内共々応援していました。
でも、華々しいデビューとは裏腹になかなか勝てず、
「腐ってしまわなければいいがなあ」と思っていた矢先でした。
1日に2~3レース騎乗機会を与えてもらっていたものの、
ほとんど勝てそうに無い、2桁着順の馬が多く、
野球で言うと敗戦処理に起用される投手のようでした。

「たまには勝てそうな馬に乗せてあげればいいのに。
これでは腐ってしまうんじゃないの?」と言う家内に
「最初のうちはしょうがないよ。どんな馬であれ、
人気以上の着順に持ってきて、彼女は乗れると評価されないことには
チャンスがやってこない世界なんだ」という私も
菜七子ちゃんには同情的で、毎レース声援を送っていたのです。

27日、彼女がコパノアラジンという馬に乗って勝利した時は
「よし、これで彼女にツキが巡って来るぞ!」と歓喜したものです。
私が思ったとおり、この頃から彼女の騎乗ぶりに
元気が蘇って来たような気がします。

8月5日、彼女はフローラルシトラスという馬に乗り今年6勝目を挙げました。
そして翌8月6日、20歳の誕生日を前にして、新潟の最終レースに騎乗。
何と11番人気の馬を勝利に導き、今年の7勝目を挙げたのです。
この馬は、かつて菜七子ちゃんに勝利をもたらした、
あのコパノアラジンと同じ馬主の馬、コパノディールでした。
2着、3着馬も人気薄で、3連単は何と1,791,220円の大穴。
これで早くも彼女は昨年1年間の勝ち星を上回ってしまいました。
これで彼女の騎乗回数も、強い馬に乗る機会も増えることでしょう。
慢心することなく、ラフ・プレイに陥ることなく
飛躍して行って欲しいものです。
男性ばかりの社会で果敢に勝負を挑む藤田菜七子騎手に
声援を送り続けたいと思います。
(達人の舘 代表 橘市郎)