選挙が終わりました。
結果は、またしても自民党の圧勝。
たった票しか入れることの出来ない自分の思いが、
結果とどんな関係があるのかを考えると空しくなりますが、
これが現実なんですね。

でも今度の選挙では、
自分の信念を曲げないことが如何に大切かを学びました。
一人の人間が何を信条として生きていくか、
不器用であっても「分かる、分かる。君のその気持ち」と
言ってもらえるような生き方が如何に大切かを思い知らされました。
もちろん柔軟性も大切でしょう。
「絶対」とか「まさしく」などと言う言葉は
そう軽々しく使うべきではないということも教えられました。
これからはまた生業にいそしむ事にいたします。

実は22日も「ヴェルディ・サロン・ライヴ」があり、
近づく台風に気を使いながら開催いたしました。
多少のキャンセルはありましたが、
ほとんどのお客様が予約どおり駆けつけてくださいました。
この日はテノールの井藤航太さんのライヴ。
本来ならば輝く太陽の下、
朗々と美声を聴かせてくれる井藤さんですが、
この日は奇しくも、ラフマニノフやチャイコフスキーといった
ロシアの作曲家の歌から入りました。

これがこの日の天気とぴったりの選曲となり効果を上げていました。
部の後半にプッチーのトスカから
『たえなる調和』と『星も光りぬ』のアリア、
そして最後に『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」を
たっぷりと歌い上げてくれました。

鳴り止まぬ拍手をもらった井藤さんから
「次回は来年の21日に、こちらでソプラノの
ゲストを迎えて歌わせていただきます」と報告がありました。
「嵐の前の静けさ」ならぬ大拍手が起こり、
会場は大いに盛り上がりました。
こういった気象条件の中で行われるライヴは、
かえって忘れられないものになりますね。
井藤航太さん、ピアノの塚田尚吾さん、
そして大雨の中をいらしていただいたお客様、
お店のスタッフの方々、本当にありがとうございました。

(達人の舘 代表 橘市郎)