1117日から19日までの日間は、立川志の輔師匠一色の生活でした。
春秋座に初出演していただいてから年目になりますが
公演回数もお客さまの動員数も徐々に増え、
数年前からは回公演となり、動員数も2000人を超えるようになりました。
今や春秋座の名物公演と言っていいと思います。

この公演が始まったきっかけが
私のお送りしたラヴレターだったことから、
大学を辞めた今年もお迎えさせていただきました。
男性から男性からへのラヴレターというと
何か妖しい感じがしますが、
あくまでも師匠の芸に惚れ込んだからです。
芸に惚れ込んだとは余計変な感じがしますかね。
とにかく、師匠は私の提案に乗ってくださり、
春秋座での公演が実現しました。

お会いしたことのない方にラヴレターを書いて、
公演が実現した成功例としては、
オペラ界の故五十嵐喜芳先生、
歌舞伎界の3代目市川猿之助丈(代目猿翁)がいらっしゃいますが、
みなさん素晴らしい人格者であり、今でもご縁が続いています。
会ったことのない人間の提案に乗ってくださる方には、
勇気と洞察力が必要です。
一歩間違えれば「騙された」「引っかかった」ということになります。
私もめったやたらにラヴレターは書きません。
もともとご縁があったのかもしれませんね。

志の輔師匠は来年の春秋座出演10周年公演も約束してくれました。
席1席全力を尽くしての熱演に、
毎回体力を使い果たす方だけに、
健康にだけは留意していただきたいと思っています。
師匠!来年も元気でお迎えできるよう私も頑張りますので、
よろしくお願いいたします。

ところで、この23日(祝)のヴェルディ・サロン・ライヴ
フランスで年間修行して帰国した
サキソフォンの名手、安泰旭さんの登場です。
意欲的なプログラムで魅了してくれるはずです。
お聴き逃しのないようご来場ください。

(達人の舘 代表 橘市郎)