ヴェルディ・サロン・ライヴでは、回連続で
フランスから帰国して間もないアーチストに出演してもらいました。
先月23日はサキソフォンの安泰旭さん、
今月日はソプラノの松井るみさんです。

安さんのサキソフォンはジャズのサックスとは一味違う
クラシックの楽器と言う感じで、
荒々しい音を感じさせず音色は繊細さを備えたものでした。
特にピアニシモの音はこれが金管楽器? 
と思うくらい柔らかいのに驚きました。
人柄もはにかみ屋さんといった感じでとても好感が持てました。
クラシックの演奏会でサキソフォンが入るような時には
ぜひ推薦したい演奏家でした。

松井るみさんはオペラ「魔笛」で童子の一人として出演してくれた人ですが、
稽古中からキラキラするオーラを発揮していました。
躍動感溢れる動き、輝く笑顔が印象的でした。
ライヴではこう言う明るさが求められるので、
是非、出演して欲しいと声をかけたのです。
正直なところ、ソロの曲を歌っていたわけではないので
歌唱力に関しては多少心配ではありました。
でもその危惧は、会場での発声練習を聴いて吹き飛びました。
余計なビブラートのない、力強い美声に驚かされたのです。
それは、小柄ながらソリストとしての素質を覗かせるものでした。

こういう人が、こちらのライヴから
大きく飛躍して行ってくれたら言うことはありません。
共演してくれたバリトンの高橋純さんも松井さんを上手に立てて、
楽しい雰囲気を作り出してくれていました。

今月のライヴは17日、
「レパートリ500曲以上。歩くジュークボックス」の
異名を持つ宮原春彦さんと
ピアノ・ヴォーカルの佐々木ゆかさんがコンビを組む
「プラプラーナ」の登場です。
ジャンルにこだわらず、隠れた達人を紹介する
ヴェルディ・サロン・ライヴにぜひご来場ください。


ヴェルディ・サロン・ライヴ 予約・お問い合わせ 
場所 ヴェルディ 
TEL 075‐746 - 4310(ヴェルディ)
(達人の舘 代表 橘市郎)