27日と28日は京都造形芸術大学 藝術学舎の講師を務めてきました。
「オペラと歌舞伎」と言うテーマで延べ640分の授業をしたのですが、
そのうち160分は歌舞伎とオペラの両方が上演できる
春秋座での授業でしたので意外に疲れませんでした。
ただ教室での授業で、映像と書画カメラの切り替えがうまく行かず、
当初考えていた授業の進め方を急遽変えなくてはならなくなり、
受講生の方たちには大変ご迷惑をかけてしまいました。

大阪での授業の際には何の問題がなかったのに、
最新の機器は複雑で私のような年代のものには対応しきれないと
大いに落ち込んでしまいました。
でも、事務局の方の協力で、
2日目はまあまあスムーズに進行が出来ました。
授業が終了して「大阪では何のトラブルもなく出来たのですが、
機器が新しくなると対応しきれず往生しました」というと、
「いや、こちらの機器の方が古いものですから
複雑で申し訳ありません」とのこと。
機械音痴は何処まで行っても恥をかくものですね。

それにしても、黙って聴講してくれた40名の受講生の方々には
心から感謝したいと思います。
30
代から80代という大人の方々の優しさを感じました。

また、春秋座での授業の際には劇場のスタッフが、
本当に親切に対応してくれました。
セリや盆(回り舞台)の体験の時には安全対策も万全。
普段なかなか入れないところにも案内してくれましたし、
当初考えていなかった宙乗りの鳥屋の見学や、
ピンスポットの実演まで見せてくれたのです。
現役時代に一緒に仕事をした仲間として、
黙っていてもいろいろと協力してくれた優しさに胸が熱くなりました。

*

さて、24(日)のヴェルディ・サロン・ライヴは
待望のチェロの独奏が聴けます。
御馴染みの坂口航大さんからご紹介いただいた
名手・櫃本瑠音さんの初登場です。
彼女は佐渡裕、シエナウインドオーケストラとも共演した実力者ですが、
ヴェルディの空間でチェロの音色がどう響くのか楽しみです。
坂口さんとのコンビネーションも聴き逃せません。
ご来場をお待ちしています。

(達人の舘  代表 橘市郎)