3月3日(土)と4日(日)は2つの演奏会を聴いてきました。
前者は「第27回2017年度の青山音楽賞授賞式」での受賞者の演奏。
後者は第4回「京都ゆかりの若き演奏家たちによる 協奏曲演奏会」でした。
どちらも刺激的で、これからの音楽界を背負って立つ
若き才能がきらきらと光る演奏会でした。
まずは青山音楽記念館で行われた授賞式。
新人賞はピアノの黒岩航紀さんとチェロの森田啓佑さんでした。
記念演奏会では、黒岩さんがリストの
「ハンガリー狂詩曲 第2番~Ⅴ・ホロヴィッツ編曲」に挑戦。
難曲として知られる名曲を奔放に演奏してくれましたが、
ともすると聴きなれた曲を避ける演奏者が多い中、好感が持てました。
チェロの森田さんは地味ながら、誠実できめ細かい演奏が心を打ちました。
青山賞には三味線の本條秀慈郎さんと
ピアノのアレクセイ・グリニュークさんが選ばれましたが、
お二人とも実力、実績とも素晴らしく、ただただ聴き惚れました。
バロックザール賞はアンサンブル・レ・フィギュールのみなさんと、
テディ・パパヴラミ(ヴァイオリン)さん、
岡田真季(ピアノ)のデュオが受賞。
前者はチェンバロをはじめとする古楽器を駆使しての演奏でしたが、
時間が止まったような静かな音に心が洗われるようでした。
後者のデュオは個々の優れた技術はもちろんのこと、
息のぴったり合った演奏は秀逸。
国際的なレベルの高い演奏を、
200人しか入れない空間で聴けたことは贅沢この上ないものでした。
3月4日、府民ホール アルティでのコンサートには
カフェ・ヴエルディでお馴染みのアーチストが何人か出演していました。
プロデュースと指揮を務めた坂口航大さん、
ソプラノの講殿由紀奈さん、バリトンの井上大聞さん。
オーケストラの中にも出演してくれた人がいたかもしれませんね。
私は講殿さんからお誘いを受けたのですが、
自分でも聴きたいと思っていた企画だったのです。
第1部が「リゴレット」のハイライト、
第2部がモーツアルトのフルート協奏曲、
第3部がラフマニノフのピアノ協奏曲というプログラムは
変化に富んだもので、なかなか聴けないものだからです。
若い人中心とはいえ30名ほどのオーケストラ、粒ぞろいの歌手、
才能溢れるソリストを集めて3000円という入場料は良心的過ぎます。
実際、演奏の質もハイレベルなもので感動しました。
坂口さんの指揮ぶりは的確で、パワフルな面と繊細さを兼ね備えていました。
オーケストラも若々しいエネルギッシュな演奏で応えていました。
歌手を含めたソリストたちの好演も注目すべきまのでした。
多分、今日の出演者たちは、
明日の京都音楽界をリードしていく人たちだと確信しています。
京都に文化庁が移転したことですし、
「文化の中心は京都」と言われるよう頑張ってほしいものです。
前者は「第27回2017年度の青山音楽賞授賞式」での受賞者の演奏。
後者は第4回「京都ゆかりの若き演奏家たちによる 協奏曲演奏会」でした。
どちらも刺激的で、これからの音楽界を背負って立つ
若き才能がきらきらと光る演奏会でした。
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まずは青山音楽記念館で行われた授賞式。
新人賞はピアノの黒岩航紀さんとチェロの森田啓佑さんでした。
記念演奏会では、黒岩さんがリストの
「ハンガリー狂詩曲 第2番~Ⅴ・ホロヴィッツ編曲」に挑戦。
難曲として知られる名曲を奔放に演奏してくれましたが、
ともすると聴きなれた曲を避ける演奏者が多い中、好感が持てました。
チェロの森田さんは地味ながら、誠実できめ細かい演奏が心を打ちました。
青山賞には三味線の本條秀慈郎さんと
ピアノのアレクセイ・グリニュークさんが選ばれましたが、
お二人とも実力、実績とも素晴らしく、ただただ聴き惚れました。
バロックザール賞はアンサンブル・レ・フィギュールのみなさんと、
テディ・パパヴラミ(ヴァイオリン)さん、
岡田真季(ピアノ)のデュオが受賞。
前者はチェンバロをはじめとする古楽器を駆使しての演奏でしたが、
時間が止まったような静かな音に心が洗われるようでした。
後者のデュオは個々の優れた技術はもちろんのこと、
息のぴったり合った演奏は秀逸。
国際的なレベルの高い演奏を、
200人しか入れない空間で聴けたことは贅沢この上ないものでした。
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3月4日、府民ホール アルティでのコンサートには
カフェ・ヴエルディでお馴染みのアーチストが何人か出演していました。
プロデュースと指揮を務めた坂口航大さん、
ソプラノの講殿由紀奈さん、バリトンの井上大聞さん。
オーケストラの中にも出演してくれた人がいたかもしれませんね。
私は講殿さんからお誘いを受けたのですが、
自分でも聴きたいと思っていた企画だったのです。
第1部が「リゴレット」のハイライト、
第2部がモーツアルトのフルート協奏曲、
第3部がラフマニノフのピアノ協奏曲というプログラムは
変化に富んだもので、なかなか聴けないものだからです。
若い人中心とはいえ30名ほどのオーケストラ、粒ぞろいの歌手、
才能溢れるソリストを集めて3000円という入場料は良心的過ぎます。
実際、演奏の質もハイレベルなもので感動しました。
坂口さんの指揮ぶりは的確で、パワフルな面と繊細さを兼ね備えていました。
オーケストラも若々しいエネルギッシュな演奏で応えていました。
歌手を含めたソリストたちの好演も注目すべきまのでした。
多分、今日の出演者たちは、
明日の京都音楽界をリードしていく人たちだと確信しています。
京都に文化庁が移転したことですし、
「文化の中心は京都」と言われるよう頑張ってほしいものです。
(一般社団法人 達人の館 代表 橘市郎)