7月29日(日)のヴェルディ・サロン・ライヴは
久しぶりに、ヴァイオリンの冨家聖香さんと
ピアノの藤川怜美さんのジョイントでした。
冨家さんと藤川さんはともに
堀川高校から京都市立芸術大学に進んだ逸材で、
冨家さんは藤川さんの後輩に当たる関係でした。

実はこの2人がこのサロン・ライヴの第1回目出演者だったのです。
お二人は息がぴったりで抜群のコンビでした。
冨家さんは細身ながら感受性豊かないい音を奏でてくれるので、
以前から私は高く評価していました。
音質といい、メロディーに対するきめの細かいセンスは抜群でした。

藤川さんは冨家さんの音質に気を配りながら、
いつもしっかりと支えてくれる心使いが憎くかったです。
一方でピアノ曲のソロ演奏を沢山聴かせてくれたのも今回の収穫でした。
このコンビは、これからもいい演奏を聴かせてくれる事でしょう。
客席もいっぱいで、ご両親をはじめお二人のファンの方にも、
お礼を言わないといけませんね。


この日は、変則台風が近畿地方を襲った翌日で、
ライヴの開催が危ぶまれましたが当日はいい天気で、
何ら支障はありませんでした。
それにしても人騒がせな台風で、
東京から九州にかけて被害をもたらしたようです。
幸い、前回被害がひどかった岡山県、広島県は
それほどのことが無くて良かったです。
自然は、与えてくれる恩恵と苦しませる被害が紙一重ですね。

ギリシャやアメリカで起こっている山火事にしても、
普段は恩恵を与えてくれていた森林だったのです。
日本も温泉や美しい川に囲まれています。
マイナスとプラスが交互に訪れる実態を冷静に見つめたいものです。

(一般社団法人 達人の館 代表 橘市郎)