9月15日、女優の樹木希林さんが亡くなりました。
全身に癌が転移にしてからも亡くなる数ヶ月前まで仕事をされていました。
最後は自宅に戻られ、生前に言ってらしたとおりにこの世を去られました。
私は夫の内田裕也さんとはウエスタン・カーニバルでご一緒しましたが、
希林さんとは一度もお会いしたことがありません。
でも最近の彼女の仕事や言動には、大変刺激を受けていました。
彼女のように人生を送るのが、
ひとつの理想かもしれないと思っていたからです。
ここ数年の彼女は本当にいい仕事をしていました。
自分が思うような生き方を貫き通した人だと思っています。
最近、人の死についてばかり書いているようですが、
これも私自身の年齢のせいかもしれません。
何事もゴールがあるとすれば、
最後は自分らしく迎えたいと思うのは自然なのでしょう。
樹木希林さん、思うように人生を全うされましたね。
本当にお疲れ様でした。
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一方、女優の草笛光子さんは84歳になられて、
なお、ミュージカルの主演をされるそうです。
肌つやも若々しく、踊りのレッスンも怠りません。
実は草笛さんの本名は富田さんで、
彼女の弟さんの富田君とは東宝時代同期でした。
彼は今どうしているか、残念ながら分かりませんが、
そんなこともあり、仕事では草笛さんに何かとお世話になったものです。
このミュージカルの振り付けは名倉加代子さんで、彼女も私とは同い年です。
世の中には元気な方もおられ、
それはそれで、本当に素晴らしいことだお思います。
草笛さんや名倉さんのよに、何時までも自分を鍛える努力をされ、
若さを保つのも並大抵なことではないでしょう。
このミュージカルが人を勇気付け、
大成功に終わることを祈っていたいと思います。
(一般社団法人 達人の館 代表 橘市郎)