10月19日、「蝶々夫人」でタイトル・ロールを2日目に演じる
藤井泰子さんとピンカートンを演じるピサピアさんが
イタリアから来日しました。
藤井さんは飛行機の到着が遅れ、
この日、お会いすることがかないませんでしたが、
翌日にはお二人揃って稽古に参加され、
お二人とも時差に負けず素晴らしい声を披露してくれました。
私もいっぱいパワーをもらった感じです。
特にピサピアさんのイタリア人独特のベルカント唱法による高音は凄まじく、
耳の中がびりびりと共鳴しました。
伝説のテノール、カルーソが高音で
フォルテの声を出すとシャンデリアが揺れたというのが頷けました。
藤井さんも小柄の身体ながら「カルメン」の時以上に
パワーアップした声を聴かせてくれました。
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10月21日(日)は東京の昭和音楽大学
アートマネージメント学科創設20周年記念の会があり、
私も参加の予定でしたが上記のお二人の来日と重なり、
急遽欠席せざるをえませんでした。
お誘いいただきました武濤京子先生はじめ、
皆さんには大変申し訳ないことをしてしまいました。
約120名の参加があり、大変盛り上がったと聞いております。
歴代の先生方、お子様連れの卒業生などが集まったそうで、
その盛会ぶりが伝わってきました。
京都造形芸術大学の卒業生で、
劇場のフロント・スタッフをやっていただいた卒業生ともども、
私には懐かしく、頼もしい卒業生が沢山いる事が幸せです。
どうか皆さん、充実した人生を謳歌していただきたいと思います。
私の宝物は両校の皆さんからいただいた、温かい寄せ書きの色紙なのですから。
(一般社団法人 達人の館 代表 橘市郎)