12月9日(日)のヴェルディ・サロン・ライヴは
講殿由紀奈さんの出演でした。
講殿さんは京都市立芸大声楽専攻を首席で卒業された逸材で、
こちらのライヴには当初から協力してくれています。
今回はオペラ・アリアなしで全編歌曲のプログラムでした。
しかも全てが花にまつわる歌曲と言うこだわり。
ご自分で独自に印刷されたプログラムには
歌う花の写真や日本語の歌詞を載せられる懲りようでした。
商業ベースのコンサートではなかなか聴けない
取り組みをされた努力に対し拍手を送りたいと思います。

ピアノ伴奏の出口青空さんはタッチの強い方で、
左手のためのシャコンヌにその資質がいかされていました。
これからが楽しみな有望なピアニストだと思いました。

オーナーの続木さんが文明の利器をいろいろ駆使され、
視覚的にも楽しい試みがなされているのは、この店の強みだと思います。
一度ライヴにご来場いただきお楽しみいただけるとうれしいです。

*

大相撲の貴ノ岩が引退した出来事は一体何だったのでしょう。
「暴力を振るわれた人が別の人に暴力を振るって引退」
と言えば、それだけのことですが、
その間には色々なことがありました。
余りにも多くの出来事があり、書く気にもなりません。
でも言える事はただ一つ、
今回の出来事の始まりは「スマホ」です。
あの時、貴ノ岩がスマートフォンを見ていなかったら
こんな事件は起こらなかったでしょう。
私はスマートフォンが悪いと言っているのではありません。
人間がともするとスマホに翻弄されるのを危惧しているのです。
スマホを見ながら歩いている人、
車内で隣りにどんな人が座っているかも気にかけない人、
これでは人間がロボットのようです。
いやロボットの方が、まだ人に対して気を使っているかもしれません。
文明の機器がどんなに便利になろうとも、
人間らしさは失いたくないものですね。
私は片田舎の素朴なお年寄りを見ていると胸が一杯になることがあります。
便利なことは果たして人間にとって全てが幸せだったのでしょうか?
  
(一般社団法人 達人の館 代表 橘市郎)