立川志の輔師匠が主演している映画「ねことじいちゃん」を見てきました。
落語家が主演すると言えば、お笑いを連想しますが、
これは真面目も真面目なドラマ。
妻に先立たれた初老の父親の生き様がほのぼのと描かれています。
もちろん監督が猫好きなので、
猫がドラマを進めうる上でうまく使われていますが、
この父親が東京に住む息子の誘いを断って、
不便な島の生活を続けるくだりは身につまされました。

私が3人の娘に、東京に帰るのを薦められながら断っていることと、
師匠演じる「じいちゃん」が出した結論がだぶって複雑でした。
客席はほとんどが年配の方たちでしたがかなりの入りでした。
お年寄りに人生をどう生きるか考えさせる映画だと思います。
それにしても志の輔師匠の主人公はぴったり。
落語でその演技力は凄いと思っていましたが、
役者としても才能を発揮されていたのに感銘を受けました。


今月の9日から25日まで長女が我が家に滞在していました。
勤め先の大阪支店での仕事があり、東京から出張してきたのです。
毎日、片道1時間半以上かけて大阪まで通っていましたが、
ホテル泊まりより気楽だったようです。
休みには母親と観光に行ったり、
私の企画するものを見たりしていました。
確かに若い人がいることで、活気が出てきたり、
教えられることが沢山ありました。

長女が東京に戻った後は穴があいたような気もします。
他の2人の娘も長女がいることで、メールでのやり取りが活発でした。
でも、おたがいに26日からは元の生活に戻ります。
次女も、3女もいつかやってくるのを楽しみに、
元気で仕事をやっていこうと改めて思いました。
家内もいろいろ大変だったと思いますが、楽しそうな17日間でした。

(一般社団法人 達人の館 代表 橘市郎)