G20大阪サミット期間中の警戒は大変なものでしたね。
幸いなことに大した混乱も無く、無事終了したことは
何はともあれ良かったと思います。
安倍首相はホストとしてこの上ない栄誉に浴しご満悦でした。
こんな機会はめったにあることではないでしょう。
しかしこの歓待に使われた費用は大変なものと思われます。
これらの経費は全て国民の血税が使われたことを
謙虚に感じて頂きたいと思います。

大阪市民の皆さんがどれだけこの会議のために
不便を我慢して協力してくれたかしれません。
交通規制に関しても、警備上に関しても
日本人は本当に協力的だったと思います。
警察はこの事について感謝を述べていました。
しかし安倍首相からは庶民に感謝を示す言葉は何もありませんでした。

このイベントが無事終えられたのには、
どれだけ国民の協力があったからということが
無視されていたように思います。
安倍首相一人がこの会議を仕切っていたかのような態度が
透けて見えたのは私だけでしょうか?
まるで自分自身が身銭を切って歓待したような気分に
なってはいなかったでしょうか。

私はこの歓待にどれだけの費用がかかったのかは分かりませんが、
少なくとも国民の負担が大きかったことは確かです。
国民の協力あって、これだけの歓迎が出来たと思って欲しかったです。
これは正しく人徳の問題ですね。

 * 

630(日)のサロン・ライヴは
ソプラノの藤村江李奈さん、
バリトンの砂場拓也さんのジョイントコンサート。
ピアノ伴奏は佐渡春菜さんでした。

さすが歌のお二人はご夫婦だけあって息がぴったり。
声の質もハイ・バリトンとレジェーロ・ソプラノという
相性の良さが随所に出ていました。
1部はドイツ歌曲やフランス歌曲といった硬めのプログラムでしたが、
2部は「魔笛」のアリアと2重唱、
そしてアンコールではレハールの「メリー・ウイドー」と
親しみやすい曲を披露。
さすが一流の歌手は違うといった心地よい響きで
お客様を楽しませてくれました。

お二人はこれからメジャーなオペラに出演されるようで、
その成果が期待されます。
いずれ春秋座にもぜひ出演して頂きたいと思います。

(音楽・演劇プロデューサー  橘市郎)