ジャニーさんが亡くなられたニュースが連日伝えられ、
その業績が大きく取り上げられています。
本当にいい仕事をされ、日本の芸能界に大きな貢献をされた
偉大なプロデューサーだった思います。

私もミュージカル「グリース」であおい輝彦さん、
「原宿物語」で野村義男さん、
「イダマンテ」で近藤真彦さんを出演させていただき大変お世話になりました。
しかし、そもそもジャニーさんは
私が東宝の日劇で演出補佐をしていた頃からの仕事仲間でした。
ジャニーさんは演出家の松尾准光さんとの親交が深く、
よく麻雀に誘われ鴨にされていたことが思い出されます。
そんな時でもジャニーさんは、さばさばとされていたのが印象的でした。

その頃はジャニーさんも不遇で、
新人のベビーギャングスというタレントを
ウエスタン・カーニバルに出演させるのに懸命でした。
私はその頃、東京の足立区にある団地に住んでいましたが、
売り込みのために自分の運転する車に私を乗せて、
自宅まで送ってくれるほど熱心だったことが思い出されます。

ジャニーズ事務所が大きくなってからは、
チケットが取りにくい売れっ子のコンサートのチケットを取ってもらう
お願いをするくらいのお付き合いになりましたが、
そんな時にはいつも善処してくれたものでした。

ジャニーさんは男性の美しさは
少年のしなやかな肉体にこそ宿っていると信じていたのです。
贅肉の無いスリムで研ぎ澄まされた身体にこそ永遠の魅力があると見たのです。
そういえば中年太りという言葉があるように、
人はだんだんと節制の無い生活に陥って行きますね。
私などはその罰を受け病気になってしまったと言えるかもしれません。
ジャニーさん、あなたは自分の審美眼を信じ切り、
自らも実践してきた方です。

改めてあなたの生き方に敬意を表したいと思います。
今、私は何も出来ませんが、
あなたの「一生現役」だった人生を見習う積もりです。
どうぞ安らかにお眠り下さい。

(音楽・演劇プロデューサー 橘市郎)