入院する前に62キロあった体重が遂に48キロになりました。
1年半で14キロ減と言うのは我ながら驚きます。
糖尿病というのは量を食べれば血糖値が上がるし、
量を減らせば体重が落ちるし、とっても厄介な病気です。
でも考えてみれば高校3年の時は48キロだったし、
競馬の騎手やボクサーには同じくらいの体重の選手が大勢います。
もしかすると高校生以後の体重は贅肉だったかも知れません。
いえ、そう言う事にしたいと思っています。

「わあ、藤田菜七子ちゃんと同じ体重になっちゃた」
そう言いながら頑張っています。
痩せている者は先ず食料が少なくてすみます。
満員電車緩和に貢献しています。
でも重いものを持ったり、格闘でもすると不利は否めません。
やはり中肉中背が一番いいようですね。
何事も中庸が大切。
中立と言うことが尊ばれる意味が解ったような気が致します。
今日からは何事も前向きに考えて、現在出来る事に挑戦して行こうと思います。

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私はこれまで、随分大勢の方と仕事をしてきたと思います。
ことに先輩と言われる方たちにはどれほどお世話になってきたかわかりません。
中には個性的な上司も随分いました。
でも良く考えてみると立派な人と言うのはどの方も、
決して威張らなかったように思います。
偉ぶると言うか、居丈高に接する人で
尊敬できるような人は一人もいませんでした。
仕事が出来、説得力のある方は皆んな謙虚でした。
人の話にじっと耳を傾け頷きながら、
自分はこう思うんだけれどと説得する方が多かったような気が致します。
威張らない謙虚さがどれほど人の心を動かした事でしょう。
力ずくで人を説得するのではなく、
思いを素直に語る姿勢が大切なのは、どの世界にも言える事なのでしょう。
この事は政治の世界でも同じだと思うのですが。

 (音楽・演劇プロデューサー 橘市郎)