全国高校野球の熱戦が連日中継されています。
高校生たちが全力で青春を爆発させて挑戦する
純粋な姿に感動をよばないではいられません。
私のような年齢のものにも、その情熱が伝わってくる日々です。
ところで破れたチームの選手たちが揃って
グラウンドの土を袋に入れて持ち帰る風景は、
いつから見られるようになったかご存知ですか?

実は私も子供の頃は野球少年だったので、
高校生になったら野球部に入る積もりでした。
しかし、当時私の体重は48キロ、身長も163センチで
とても野球をやる体格とは思えず、
9人制のバレーボールでバックライト、
変則トップ・サーバーを務めることにしました。
それでも野球への興味は忘れられず、
同級生のお兄さんから筑波大学付属野球部の話をいろいろ聞いていました。

その竹田さんはなんと戦後、再開されたばかりの全国高校野球大会で
東京代表として甲子園に出場していたのです。
と言っても戦後間もない当時、硬式の野球部はほとんど無く、
数少ないチームの中から東京代表として甲子園に遠征されたようです。
結果は1回戦で敗退。
その時グラウンドの砂を袋に入れたのが、今も引き継がれているようです。
これが事実かどうかはきちんと調べて欲しいのですが、
いかにも筑波大学付属高校の生徒がやりそうなことだと思っています。

でもこの行動はいかにもロマンを感じさせるし、
この大会が感動を与える一場面になっていることには間違いありません。

8月19日現在勝ち残っているチームは4校。
いずれが優勝しても初といわれます。
いつまでもこの大会が引き継がれていくことを祈りたいと思います。

(音楽・演劇プロデューサー    橘市郎)