9月1日のサロン・ライヴは女性歌手4人による「オペラ名場面集」でした。
チラシに予告された曲目はむしろ地味なもので、
実際はプッチーニやヴェルディーの
有名なアリアや重唱がちりばめられていました。
4人の女性歌手は皆立派な声だったし、
ピアニストも伴奏者というよりはむしろソリストいった感じでした。
期待していた以上に贅沢なライヴにお客様も大満足していました。
確かに有名なアーチストの演奏を聴くのも楽しいけれど、
これからのオペラ界を背負って立つルーキーの演奏を聴くのも
いいものだとつくづく思いました。
これって全国高校野球を甲子園で見るのに
近いものがあるのではないでしょうか?
「若いって素晴らしい」と言う歌がありましたが、
まさにその楽しみを満喫した一夜でした。
すでにこちらのサロン・ライヴからは
何人かの有望アーチストが出ていますが、
これからも隠れた登竜門として認められていくことを目指したいと思います。
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6月5日は「春秋座オペラ・ガラコンサート」の初稽古が新大阪で行われます。
関西在住の何人かの歌手と公演監督の松山郁雄さん、
指揮の奥村哲也さんなどによるものですが、
久し振りの方もいるので私も楽しみです。
公演の15日前からガラ・コンサートの稽古が始まると言うのも珍しいのですが、
それはただ歌うだけではなく、いろいろと仕掛けがあるからでもあります。
どんなものになるか期待していて下さい。
(音楽・演劇プロデューサー 橘市郎)