1026(土)、50年ぶりに田辺国武さんという
現在は演出家として活躍されている方に京都駅近くの喫茶店で再会しました。
田辺さんは偶然、数ヶ月前にこのブログを見て連絡してきてくれたのです。
50年前、田辺さんは劇団「若草」という主に子役を養成し、
マネージメントするプロダクションの先生であり、スタッフでもありました。
日劇という劇場で子役が必要になると連絡して
お世話になるというお付き合いが続いていました。
私が東宝を辞めた後も子役といえば田辺さんだったのです。
しかし、子役が必要な仕事がなくなるとともに、
いつしか疎遠になっていったようです。

田辺さんは長い間、「金子 みすゞ世界」に興味を持ち、
彼の演出作品にはその傾向が非常に強いことが伺えます。
東京、四国、富山などで行われる公演にぜひ注目してあげて下さい。
伊勢丹の入り口で待ち合わせた二人は、お互いに分かるかどうか不安でしたが、
一目見て昔とほとんど変わっていない姿にびっくりしました。

田辺さんは私の病み上がりの状態を心配されていましたが、
ひとりで立っているのに安心したようです。
それから約1時間、お互いのその後を報告したり、
現在の状況を語り合いました。
短い時間とはいえ懐かしさがどんどん蘇ってきました。
5歳年下の田辺さんは元気そのもの、
健康に気をつけられ体重も大分絞ったようです。

奈良の公演先に戻られるということで近鉄の改札口までお送りしましたが
今度はぜひ東京でお会いしたいと思いました。
田辺さん、元気をいただきましてありがとうございました。
これからもぜひ良い仕事をされてください。益々のご活躍を祈っています。


(音楽・演劇プロデューサー 橘市郎)