新年が明けて、もう日あっという間に過ぎました。
無事に年を越せたことを感謝したいと思います。
いろいろなことがあっても、今現在、元気でいられることを
ありがたいと思わなくてはいけない年齢になったのですね。
今年は毎日毎日をとにかく前向きに歩んでゆくつもりです。
年寄りの愚痴くらいに思ってお付き合いいただけたらうれしいです。

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さて昨年、書なかったのですが、
1225日に突然「桂坂古墳の森」に行ってみようと思いたちました。
いつも散歩してるコースにも古墳があり
洛西は6世紀頃から集落があったと聞いていたからです。
ネットで調べると私の仕事部屋から見える丘の付近が「桂坂古墳の森」でした。
あまり興味のなさそうな妻を誘って、
市の文化財保護課に電話で見学を申し出ると、
親切に対応してくれて保存会の浅田会長が案内して下さるとのこと。
これは行かずにはいられないということであたふたと出かけていきました。

バスで30分もしないところにいくつもの古墳があるなんて不勉強でした。
奈良にある天皇陵に較べれば小規模なものではあっても、
復元された古墳の内までも入らせていただいた体験は貴重なものでした。
説明して下さった方の分かりやすい話も面白く、
本当に有意義な1日だったと思います。
浅田会長ありがとうございました。 

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年明け早々、ゴーンさんの逃走劇が
まるで映画のストーリーを思わせるように報道されています。
私は改めて「地獄の沙汰も金次第」という諺を思い出しました。
古の人は何とうまい事を言ったものでしょう。
今騒がれているIR誘致に関する賄賂の有無についても
「またか?」といった感じ。
貧富の差が激しくなっていく傾向は何とか是正していかないといけませんね。
「努力しないで、与えられることを求める」のも困るけれど
「資本主義」と「共産主義」の中間、
要するに「中庸の美徳」は言うは易くでなかなか難しいようです。

それにしても人間は、先人が失敗したことを教訓にして
「失敗を繰返さない」ように出来ないのでしょうか。
「我欲」が本能だとしたら悲しいことですね。

(音楽・演劇プロデューサー   橘市郎)