2月2日に春秋座で高校演劇を見てきました。
この企画は春秋座がオープンした2000年からずっと続いている企画で、
私の思い入れが強いものの一つです。
大学としては利益を度外視した企画とはいえ、
毎年負担をかけ申し訳なく思っていました。

第1回は1階の客席も半分くらいしか埋まらず寂しいものでした。
少しづつ内容も充実し、その知名度も増してきたとはいえ
2階席までお客様が入ることは無かったのです。
ところが今年は2階席もほぼ完売と言う情報が入ってきました。
確かに今年は、常連の大谷高等学校が優秀賞、
地元京都の洛星高等学校が最優秀賞に選ばれたということもあったでしょう。
アニメブームに乗ってチラシのデザインを学生から公募したこともあったでしょう。
しかし、根本的にはスタッフが若返ったことが大きかったと思います。
おじさんが頭で考えたことを実感として取り組んでくれた結果なのです。

客席の熱気は大変なもので、私は夢を見ているようでした。
舞台も春秋座の舞台機構を存分に使い充実していましたが、
私は今ひとつ若い人たちが笑っている内容について行けず、 挫折感を味わっていました。
でもこれは世代間のギャップで仕方の無いことと思いました。
これからは若い人たちが「演じる高校生」を大いに盛り上げていって欲しいものです。



2月3日は節分。今年もあちこちで「福は内!鬼は外!」の声が聞こえてきます。
我が家でも長い間この習慣を何も考えずに実行していました。
しかし今年になって、これはどこかトランプさんの
「自国第1」を叫ぶ掛け声に似ていると思うようになりました。
「我らが幸せなら他はどうでもいい」と言っているように思えたのです。
もちろん、そんなことは無いでしょうが、
人は誰も幸せと不幸の両方に出会うものです。
そのどちらに出会ってもめげずにそれを乗り越えていくように
前向きに努力していくことが必要なのです。

パラリンピックの選手達が前向きに人生を見つめて
挑戦されていることに 感動を覚えない人はいないでしょう。
幸福も不幸もともに訪れておかしくない現実に
一生懸命対応していくことこそ大切なような気が致します。

 「富める人も、貧しい人も
お互いに尊敬しあう世の中になって 争うことがなくなるといいな」

と思う反面、そうなったら優勝も昇進も無くなってしまうぞ!
と慌てふためく自分。
結局人間って我欲が強い生き物なんですね。
誰も美味しいものを食べ、美しいものを着て、快適な家に住みたいのですから。
適当に。程ほどに。中庸に。平凡にと思うなんて、私も年を取ったものですねえ!!

(音楽・演劇プロデューサー   橘市郎)