「自国第1主義」を叫ぶ大統領がいる一方、
世界全体がウイルスの感染拡大に慄いています。
世の中が便利になって地球が小さく感じられるようになり、
今までだったら「対岸の火事」のように眺めていた事が
自らに影響してきたと言っていいでしょう。
そう、もはや世界全体のことを考えないといけない時代に入ったのです。
各国が自分の国さえ良ければいいと思っていると、
火の粉が自分の国にも降ってくるのです。
賢明で、良心ある若い人たちの中にはこうした事態を危惧している人もいます。
「災い転じて福となる」という諺があるように、
ウイルスの拡大を防ごうとすることで
世界が協力し合うようになるといいですね。

未だに自国のことばかり考えている指導者から、
世界全体のことを思う救世者が出て来て欲しいものです。
でもそういう人の出現を待望する自分の無力さを考えると、
「言うだけなら誰にでもいえるよ」と罵られそうです。
偉そうな事は言いませんが
「いろいろなことが地球全体に影響を及ぼす時代になった」
ことは確かなようです。
「井の中の蛙」にならないよう、
視野を広くしたいと今更のように思います。

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2月9日の大相撲トーナメント大会で、白鵬と炎鵬の対戦が実現しました。
本場所ではないとは言うものの館内は大いに沸いたようです。
結果は横綱が甘くみたのか炎鵬の見事な下手投げに横転しました。
多分に観客を喜ばそうとする演出にも見えるほどきれいに決まったのです。
でも私はこんなに鮮やかな投げは久しぶりに見たような気が致します。
炎鵬は身体も一回り大きくなったし、
春場所も予想以上に活躍してくれることでしょう。
体の小さい力士が大きな力士を下す魅力は格別ですね。
1戦1戦が楽しみな春場所ももう直ぐです。
(音楽・演劇プロデューサー   橘市郎)