私たち夫婦はもう結婚して55年になりますが、私の血液型がA、家内の血液型がBで全く性格が違います。喧嘩も良くしました。

1985年、茨城県で行われた「つくば科学万博」が行われた時、私は寺内タケシさんに声をかけられ、茨木パピリオンでの催物を企画制作しました。毎日が日替わりメニューですから、司会者にはかなりしっかりした人を起用する必要があります。そこでお願いしたのが玉置宏さんでした。
玉置さんは三橋美智也さんのショーの司会をしていた関係で以前から親しくさせていただいていたこともありました。

私たちは毎日のことなので雑談する機会も多く、ある時、妻との性格の違いを面白おかしく嘆いたことがありました。すると玉置さんが言いました。「橘さん、物は考えようです。川に仕掛ける網は距離があるほど捕れる魚が多いでしょ!」これには目から鱗が落ちると言うか、上手いことを言うな!と感心すること仕切りでした。

ニッポン放送で玉置さんが長らくやっていた「玉置宏の笑顔でこんにちは!」で何度となくイヴェントの紹介もしてもらいました。「横浜にぎわい座」のスタッフとしで教え子がお世話になったりもいたしました。人間味溢れる暖かい人柄は忘れられません。バランス感覚が大切なことを教えてくれた方でもあったと思います。
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5月3日は憲法記念日でした。今この時に憲法改正に執念を燃やしている総理大臣。政治家は多かれ少なかれ、自分が歴史上の人物になろうという功名心があるのは仕方ないとはいえ、70パーセント以上の民意を無視する神経は理解出来ません。

「本性現らわす!」この実態を見ても今のままがいいという人たち、いい加減目を覚まして下さいと言いたくなります。
それにしても平穏な日々が早くやって来て欲しいものですね。辛抱。辛抱。

(音楽・演劇プロデューサー   橘市郎)