67日の「安田記念」の大本命アーモンドアイが着に敗れました。

ほとんどの人が楽勝を信じていましたが、私は「競馬に絶対はない」と思っていました。過去の名馬たちが乗り越えられなかった壁をアーモンドアイも乗り越えられなかったという事でしょう。
週間しか間のあかない出走、もともとスタートの良くない馬の内枠、圧倒的な人気のプレッシャー。ルメール騎手も大変だったと思います。でも最後の足はさすがでしたね。しっかり休養してまた秋には再び雄姿を見せて欲しいものです。


大分前に購入したものの、なかなか聴く時間がなかった「島津亜矢の世界」というCDの全集を聴きました。これもコロナ騒ぎのお陰かもしれません。彼女の歌唱力は随分前から注目していたのですが、「イヨマンテの夜」、「ヨイトマケの唄」、「喝采」、「昴」、「I WILL ALWAYS LOVE YOU」などの曲が入った第6集は特に興味がありました。あの声でどんな歌を聴かせてくれるのか?
結果は期待に違わず迫力満点、声が素晴らしいのは言うまでもないのですが、日本語の美しさや感情表現の細やかさは想像以上に感動させられました。決して声量があるだけの歌唱ではなく歌に説得力があるのです。彼女が長年チャレンジしてきた浪曲物や民謡物、そして芝居物が結実した感じです。歌のうまい歌手、声のいい歌手は今までも色々といましたが総合的にこれだけのスケールを持っている人はいなかったように思います。

オペラ好きの私がこれほど演歌歌手に感心したのも珍しいので、同好の方々の感想もぜひ訊いてみたいものです。

ところで、私の妻は熱烈なカラオケ愛好家ですが島津亜矢をどう思っているのでしょうか?「立派な声ね。でも何んでも声張り上げて唄うのがワンパターンみたい」なるほど世の中様々。複雑そのものです。
(音楽・演劇プロデューサー   橘市郎)