一瞬の静寂

音楽・演劇プロデューサー・橘市郎のブログ。日々思ったことを綴っています。 東宝(株)と契約し、1973年にプロデユーサーに。1981年独立後は、企画制作会社アンクルの代表をつとめ、中野サンプラザからの委嘱で「ロック・ミュージカルハムレット」「原宿物語」「イダマンテ」を、会社解散後は「ファンタステイックス」「ブルーストッキング レデイース」などのミュージカルを制作。 2001年京都芸術劇場の初代企画運営室長。

2014年11月

明年1月24日に春秋座で行われる
デュークエイセス結成60周年記念コンサート」は
文字通り60周年のスタートとなります。
メンバー4人のうち、3人が結成以来
変わっていないというのは貴重ですね。
夫婦だって結婚50年で金婚式ですから、
60年一緒に活動してきたのは奇跡としか思えません。

お一人は3代目ですが、
これとて逆に良くぞうまくやっていると感心してしまいます。
あの ダークダックスも60周年をもって
4人での活動を停止しました。
健康の問題、音楽に対する姿勢の問題、相性の問題、
これら全てがクリアされないと60年間 長続きは出来ないでしょう。
ダークダックスが1951年、デュークエイセスが1955年、
ボニージャックスが1958年の結成ですが、
どちらも男性4人の 編成でしのぎを削ってきたのも、
長続きにプラスしたようです。

ダークダックスが慶応のワグネルソサエテ出身、
ボニージャックスが早稲田のグリークラブ出身という
アマチュアからスタートしたのに対し、
デュークエイセスは当初からプロという感じでした。
特にジャズや黒人霊歌を歌わせたら、
そのリズム感やハーモニーは群を抜いていました。

しかし、デュークエイセスが人気を勝ち得たのは
日本語で歌ったCMの数々や
永六輔といずみたくのコンビで作られた、
にほんのうたシリーズでした。
皮肉なものですね。

特に「いい湯だな」(群馬)、「筑波山麓合唱団」(茨城)
「女ひとり」(京都)、「フェニックスハネムーン」(宮崎)などは、
ご当地ソングのヒット作となりました。
今回の京都公演に際しては、
やはり「京都大原三千院、恋に疲れた女がひとり・・・」の
「女ひとり」が欠かせないレパートリーでしょう。
何しろこの歌がヒットしてから、
京都を一人で旅行する女性が急増したという話が伝わっていますからね。
当時のそんな女性たちが、春秋座に足を運んでいただけるとうれしいのですが。
ほかにも、「日本の叙情」をたっぷり味わっていただける曲目満載ですので、
ぜひ京都で旅情を満喫していただきたいと思います。

                                         達人の館プロデューサー橘市郎

大分日が経ってしまいましたが、
1025日に行われた「江藤ゆう子 昭和を歌うー昭和30年代編ー」の
ご報告をいたします。
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当日は晴天。
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時の回にはお客様が開演1時間半前から
おいでになるという盛況ぶりでした。
NAMHALLさんの計らいで
1階の待合ロビーには段差がなくなり、
トイレもよりきれいになりましたので、
お客様もリラックスされていました。

以前コンクリートだった床には絨毯が敷かれ、
テーブルには飴も用意されるという
ホール側のサービスにはびっくりしました。
これだけではなく、いろいろとこのコンサートに協力してくれている
中元聡一郎さん(ホールのプロデューサー)には感謝、感謝です。
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さて、2回公演とも 満席となったコンサートは
もちろん盛り上がりました。
一段とパワーアップした江藤ゆう子さんのエネルギッシュな歌唱に、
息の合った笹井順子さんのピアノ伴奏、
そして今回から参加した水野潤子さんの落ち着いた語り。
バランスの良さが目立つコンサートでした。
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越路吹雪の歌から
フィナーレの「幸せなら手をたたこう」「東京五輪音頭」へのギャップが
江藤さんならではのものでした。
クラシックからジャズ、演歌何でもこなしてしまうところが達人なんですね。

公演後、次回の昭和40年代編を前売りしたところ、32枚がでました。
翌日までに入った予約を入れますと60枚。
前回を上回る数字にほっとすると同時に、
次回もさらに良いステージ作りをしなくてはと思いました。
ご来場の皆様、本当にありがとうございました。
2月28日にまたお目にかかれるのを楽しみにしております。
                                  達人の館 代表 橘市郎


ラストはグループきっての若手、トップ・テナーの槙野義孝さんです。

大須賀 ひでき(トップ・テナー)
oosuga
1956.11.30生 いて座・B型・東京都出身
愛称/ヒデキ

シンガーソングライターとして長年のキャリアを持つ一方、
ミュージカルの世界でも大活躍で今日に至る。
「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」等々で
演技力と歌唱力を高く評価されている。
学生時代は登山部に在籍。
車を運転しての旅行が大好きで、山と自然を愛する。
「性格は優しいのですが頑固者で」とのことだが、
とても明るく誠実な人柄である。




【コンサートのお知らせ】
結成60周年記念コンサート 
デュークエイセス日本の叙情を歌う


2015年1月24日(土) 京都芸術劇場春秋座 
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