今日は息抜きに馬のことを書きます。
今年のダービー前に、私の競馬暦をご紹介しましたが
16年前、60年間住み慣れた東京から
京都に引っ越してきた理由のひとつは京都には
淀競馬場があるからでした。
もちろん、第1の理由は市川猿翁さんから
お声をかけていただいたからなのですが、
60歳になって初めて東京を離れる身としては、
不安もいっぱいあったのです。
その時、友人の一人が
「橘さん、京都には淀競馬場がありますよ」と
つぶやいてくれたのです。
私は競馬を知って、初めて行ったのが中山競馬場でしたが、
数年後、向こう正面に建築が始まった団地を見て
「あそこに住めたらいいなあ!」と思いました。
「あそこからなら、10分も歩けばここに来られる」
とつぶやいてから1年後には、その行田団地に引っ越していました。
3女が生まれて2DKのマンションが手狭になったという理由でしたが、
思いがかなったのです。
そして、1983年には高齢となった実父と
家内の両親と一緒に住むことになり、
府中競馬場まで、車で20分の多摩ニュータウンに引っ越したのです。
結果的に競馬場の近くを追い求めるように移り住んでいたんですね。
それを知っていた友人の「京都には淀競馬場がある」
という一言に反応したのも事実です。
5ヶ月くらいは単身赴任ということもあり、
寂しさを癒す意味でも重要なファクターではありました。
京都に住みついた時、別の馬友が
「橘さん、馬券もいいけど馬主もいいものですよ」
と誘ってくれました。
馬主といっても、1頭の馬を共同で持つもので
500分の1が1口というものでした。
「2千万円の馬でしたら1口4万円です。
これを10回払いで支払うと1ヶ月4千円で馬主になれるんです。
タバコも酒もやらない橘さんにはどうってことないでしょう。
たとえ1口でも自分の持ち馬が出走する醍醐味は格別ですよ」。
「自分の孫が運動会で走るのを応援すると思ったら安いもんだ。夢もあるし」。
そう思った私はかくして1口馬主の仲間入りをしたのです。
毎年1頭を選び出し、15年が経ちました。
当然、引退していく馬もいるので常時10頭前後の馬が現役で走っています。
1頭につき、何口も持っているわけではないので、
北島三郎さんのように大金を得ることはありませんが、
ささやかな楽しみではあります。
トータルでいえば多分赤字かもしれません。
しかしこの道に誘ってくれた友人は、
エスポワールシチーという馬のお陰で結婚式の費用や
新築した自宅の頭金をGETしたそうです。
一昨年、デビューした馬の中に1頭、私と彼が共通に選んだ馬がいました。
クラリティシチーという馬です。
新馬戦を勝ち、皐月賞にも出た実力馬ですが、
ローテーションが狂い、ここ1年は不振を囲っていました。
この10月も久しぶりに出てきて惨敗しました。
この馬が天皇賞の日、休養明け2戦目として、京都で走ることになりました。
私は天皇賞に招待されていたので府中の方に行っていました。
遠いところから応援馬券(単勝+複勝)と馬連を買って
テレビ観戦していたところ、人気薄にもかかわらず
2着につっ込んで来たのです。
馬は正直です。実力のある馬は体調さえ戻れば走るのです。
でも、うれしかったですねえ。
私に、この幸せを味合わせてくれた恩人の名は西方常道さんといいます。
優駿エッセー賞の佳作入選を3回も果たしている作家志望の方です。
彼にはある本業があるのですが、
毎日競馬や野球などについてブログを書いています。
とても面白いので「こんなものただで読ませていいの?」
とメールを入れたほどです。
今やかなりのファンがブログを読んでいるようです。
興味のある方はぜひ覗いてみてあげてください。
私は、彼がいつか文学賞をもらうのではと期待しています。
今日は趣味の話で失礼しました。
今年のダービー前に、私の競馬暦をご紹介しましたが
16年前、60年間住み慣れた東京から
京都に引っ越してきた理由のひとつは京都には
淀競馬場があるからでした。
もちろん、第1の理由は市川猿翁さんから
お声をかけていただいたからなのですが、
60歳になって初めて東京を離れる身としては、
不安もいっぱいあったのです。
その時、友人の一人が
「橘さん、京都には淀競馬場がありますよ」と
つぶやいてくれたのです。
私は競馬を知って、初めて行ったのが中山競馬場でしたが、
数年後、向こう正面に建築が始まった団地を見て
「あそこに住めたらいいなあ!」と思いました。
「あそこからなら、10分も歩けばここに来られる」
とつぶやいてから1年後には、その行田団地に引っ越していました。
3女が生まれて2DKのマンションが手狭になったという理由でしたが、
思いがかなったのです。
そして、1983年には高齢となった実父と
家内の両親と一緒に住むことになり、
府中競馬場まで、車で20分の多摩ニュータウンに引っ越したのです。
結果的に競馬場の近くを追い求めるように移り住んでいたんですね。
それを知っていた友人の「京都には淀競馬場がある」
という一言に反応したのも事実です。
5ヶ月くらいは単身赴任ということもあり、
寂しさを癒す意味でも重要なファクターではありました。
京都に住みついた時、別の馬友が
「橘さん、馬券もいいけど馬主もいいものですよ」
と誘ってくれました。
馬主といっても、1頭の馬を共同で持つもので
500分の1が1口というものでした。
「2千万円の馬でしたら1口4万円です。
これを10回払いで支払うと1ヶ月4千円で馬主になれるんです。
タバコも酒もやらない橘さんにはどうってことないでしょう。
たとえ1口でも自分の持ち馬が出走する醍醐味は格別ですよ」。
「自分の孫が運動会で走るのを応援すると思ったら安いもんだ。夢もあるし」。
そう思った私はかくして1口馬主の仲間入りをしたのです。
毎年1頭を選び出し、15年が経ちました。
当然、引退していく馬もいるので常時10頭前後の馬が現役で走っています。
1頭につき、何口も持っているわけではないので、
北島三郎さんのように大金を得ることはありませんが、
ささやかな楽しみではあります。
トータルでいえば多分赤字かもしれません。
しかしこの道に誘ってくれた友人は、
エスポワールシチーという馬のお陰で結婚式の費用や
新築した自宅の頭金をGETしたそうです。
一昨年、デビューした馬の中に1頭、私と彼が共通に選んだ馬がいました。
クラリティシチーという馬です。
新馬戦を勝ち、皐月賞にも出た実力馬ですが、
ローテーションが狂い、ここ1年は不振を囲っていました。
この10月も久しぶりに出てきて惨敗しました。
この馬が天皇賞の日、休養明け2戦目として、京都で走ることになりました。
私は天皇賞に招待されていたので府中の方に行っていました。
遠いところから応援馬券(単勝+複勝)と馬連を買って
テレビ観戦していたところ、人気薄にもかかわらず
2着につっ込んで来たのです。
馬は正直です。実力のある馬は体調さえ戻れば走るのです。
でも、うれしかったですねえ。
私に、この幸せを味合わせてくれた恩人の名は西方常道さんといいます。
優駿エッセー賞の佳作入選を3回も果たしている作家志望の方です。
彼にはある本業があるのですが、
毎日競馬や野球などについてブログを書いています。
とても面白いので「こんなものただで読ませていいの?」
とメールを入れたほどです。
今やかなりのファンがブログを読んでいるようです。
興味のある方はぜひ覗いてみてあげてください。
私は、彼がいつか文学賞をもらうのではと期待しています。
今日は趣味の話で失礼しました。
(達人の館 代表 橘市郎)