達人の館

   本物の芸をじっくりと味う、大人のためのコンサートを企画・主催しています。

2016年12月

オペラ「カルメン」が終了してからは、
しばらく抜け殻状態でしたが、
12月23日に「ヴェルディ サロン・ライヴ」の
今年の最終回があり、目が覚めたようです。
この日は私が惚れ込んだバリトンの井上大聞さんの登場でした。
大聞さんは東京藝術大学の大学院生ですが、
すでに何本ものオペラの主役を務めているホープです。
この日は助演としてテノールの井藤航太さんと
ソプラノの田井友香さんも参加してくれました。
お二人とも大聞さんが高く評価している歌手で、
井藤さんは東大の医学部出身という変り種。
田井さんは大聞さんの同僚で、
故郷の香川に帰るところを途中下車してくれたのでした。

大聞さんの甘い声は年配の女性には堪えられない魅力なようで、
超満員の客席から盛大な拍手が送られていました。
3人で演じ歌われた「ラ・ボエーム」や「リゴレット」、
「トロバトーレ」の重唱場面は凄い迫力で、
オペラの生の魅力を満喫させてくれました。
当日入りきれなかったお客様のために
1月22日(日)に井上大聞さんに再登場してもらうことにしました。
彼の人柄で集まって来てくれるミュージシャンを中心に、
サロン・ライヴが展開されていく流れが出来つつあることは
私もオーナーもうれしい限りです。

1、2月のメンバーも決まり、
レベルの高い若々しい演奏を聴く喜びはひとしおです。
将来この「サロン・ライヴ」から
優秀なアーチストが翔ばたいて行く予感を感じたのは
私だけではないと思います。
伴奏の塚田尚吾さんも2月にはソロ・ピアニストとして再登場してくれます。
達人の館の公演に足を運んでいただいているお客様には
ぜひともお立ち寄りいただきたいと思います。

「サロン・ライヴ」の翌日から28日まで、東京に行ってきました。
25日の有馬記念を観戦し、
27日のパトスという会社の忘年会に出席するためです。
パトスという会社は社員研修をする会社ですが、
社長の壱岐空美子さんは元日産ミスフェアレディーで、
私がナレーションの教育をしていた時の教え子の一人です。
日産ではたった1年のお付き合いでしたが、
彼女が会社を立ち上げた直後、研修のお手伝いをしたり、
私の会社が倒産した直後逆に仕事をいただいたりと
ご縁が続いてきました。

パトスは、創立28年、今や全国にクライアントを持ち、
この業界ではトップクラスの会社に成長しました。
壱岐さんの秘めた情熱と、
勉強して確立した人材育成に対する信念の賜物だと思います。
現在は何もお手伝いをしていないのに
毎年、忘年会に呼んでくれる
彼女の心遣いには本当に頭が下がります。
20人余りの女性講師を一堂に招き、1
年間の活動をねぎらう壱岐さんの優しさに、
みんなが付いてくることを実感しました。
某広告代理店とは大違いですね。
ぜひ、パトスのホームページを覗いてあげててください。
今でも毎年研修方法を改善して、
前進を続けるパトスから元気をもらえるに違いありません。

さて、これが今年最後のブログとなります。
ブログというよりエッセイ風で読みづらかったのではと思います。
でも読んでくださっている方がたくさんいらっしゃることを知りました。
来年も1週間に一度更新してまいります。
達人の館ともども、ブログの方もよろしくお願いいたします。

本年もいろいろな方に助けていただきました。
来年は私喜寿を迎えますが
「一生現役」を目標に頑張りますので、
変わらぬご鞭撻をお願い申し上げます。
どうぞ皆さま良いお年をお迎えください。

(達人の館 代表 橘市郎)

17日、18日、春秋座オペラ「カルメン」が無事終了いたしました。
両日ともほぼ満員の状態で7回目の公演で
1100人を動員することが出来ました。
お陰さまで、出来に関しても概ねのお客様に
ご好評をいただいております。

今回は演出の三浦安浩さんと舞台美術の柴田隆弘さんが
歌舞伎小屋の機構をどう生かそうかと、
大分前から打ち合わせをしていただいた成果が目立ちました。
立体的な舞台装置が回り舞台によって変化していく演出は
稲葉直人さんの照明の力もあって、
春秋座だからこそ可能な迫力あるものでした。

指揮の牧村邦彦さんが9人のオーケストラを特訓してくださり、
エレクトーンとのコラボを見事にまとめてくれたのも大きな成果でした。
まるでフルオーケストラのようなサウンドは
指揮者の技量のお陰と言っても過言ではありません。

出演者も、初日のカルメンを歌ってくれた
藤井泰子さんは、小柄ながら、女優経験を生かした説得力ある歌と
演技で観客の涙を誘ってくれました。
日目の並河寿美さんは、これぞオペラのカルメンという
ひとつの型を見せ付けてくれました。

ドン・ホセの谷口耕平さんはこれが本格的なデビューでしたが、
将来性を感じさせる声で、ひた向きな演技が光りました。
これに対し日目の角田和弘さんは、さすがベテランという感じで、
「花の歌」や終幕の重唱を聴かせてくれました。
カルメンを刺した直後の絶叫は今でも耳に残っています。

エスカミーリョの折江忠道さんほ圧倒的な声量と存在感で
オペラのクオリテイーを高めてくれました。
一方の鶴川勝也さんは、粋でスマートなイメージどおりの闘牛士。

ミカエラの和田しほりさんは声の質が純な役にぴったりで
カルメンとの対比が鮮明。
柴田紗貴子さんは声量豊かなミカエラで
角田さんのドン・ホセとのバランスが絶妙でした。

ほかの役の方もレベルが高く、
誰一人として弱いキャストがいなかったことも、
作品全体を支えてくれたと思います。
コーラスにいたってはこの人数で良くぞ盛り上げてくれたと感激しました。
ひまわり児童合唱団と合わせて果たしてくれた
群衆シーンの迫力は忘れられません。

ともすれば事故も起こりかねない舞台を
安全に進行させてくれた
舞台監督の青木一雄さんをはじめとする演出部の皆さん。
ぎりぎりの予算で効果を上げてくれた衣装の坂井田操さん。
お父さんを支えてくれた演出助手の三浦奈綾さん。
井出亮さん以下制作を担当してくれた舞台芸術研究センターの若手スタッフ。
ミラマーレ・オペラの優秀な女性スタッフ。
大勢の人たちの団結力がこのオペラを成功に導いてくれました。
そして、これらを総合的にまとめ、
引っ張ってきてくれた公演監督の松山郁雄さん、
ありがとうございました。
でも、何よりも春秋座オペラを支えてくれているのは
高額な入場料を払って、劇場に足を運んでくださったお客様です。
来年も春秋座では月に
モーツァルトの歌劇「魔笛」を上演することが決まりました。
ぜひとも来年もご来場くださいますようお願い申し上げます。

公演プロデューサーとして、改めて皆様のご協力に感謝いたします。
ありがとうございました。

(春秋座 顧問プロデューサー/達人の館 代表 橘市郎)

今週末は春秋座でオペラ「カルメン」が上演されます。
春秋座オペラは平成10年より、
毎年1回行われてきて今回が7作目になります。
歌舞伎劇場の機構を生かした独特な演出と
質の高い歌手による競演が注目されてきました。
年々動員力も増し、今回は残席わずかという状況です。

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注目のカルメン役は、
17日(土)がイタリアから参加してくれた藤井泰子さん
18日(日)が関西出身のプリマドンナ並河寿美さん。
ドン・ホセはオーディションで役を射止めた谷口耕平さん(17日)と
ベテランの角田和弘さん(18日)。
エスカミーリョは藤原歌劇団総監督の折江忠道さん(17日)と
昨年「セヴィリアの理髪師」で好演した鶴川勝也さん(18日)。
ミカエラは和田しほりさん(17日)と柴田紗貴子さん(18日)が演じます。
ほかの役の方も実力者ぞろいで、
充分に稽古を積んだ素晴らしいコーラスの方々と共に
作品のクオリティを高めてくれています。

公演監督を務めてくれている松山郁雄さんとは、
28年前、ミュージカル「イダマンテ」に
コーラスの一員として出演してくれてからのお付き合いです。
私が昭和音楽大学で演奏室長を務めていた時は、
オペラ「愛の妙薬」のドゥルカマーラや
ミュージカル「みどりの天使」の老人役を主演してくれました。

私が昭和音大を定年で辞める1年前に、
オペラを制作する法人を立ち上げたいと
相談を受けたことがあります。
「オペラを制作する法人は大変だと思いますよ」
と言ったのを覚えています。
でも彼は勇敢にもNPO法人ミラマーレ・オペラを立ち上げ、
次々と実績を上げていきました。
持ち前の明るさときちんと約束を守る誠実さが
人を引き付けたのだと思います。

松山さんは、春秋座オペラ作のうち
作を公演監督としてまとめてくれています。
「自分がやりたいものより、お客様に喜んでいただけるものを!」
という心構えはオペラ界に一石を投じたと思います。
今回のオペラも、私と同じ考えを持っている松山さんとだからこそ
実現出来たと感謝しています。
もうすぐ初日を迎えます。
お客様がどんな反応を見せてくださるか、本当に楽しみです。

書き添えますが松山さんはオペラ歌手としては
「松山いくお」で出演しています。
今回は隊長役のズニガ(17日)を片桐直樹(18日)さんと共に演じます。
いろいろなジャンルで鍛えてきた軽妙な演技と
如何にもバスらしい重厚な声で魅了してくれます。
どうぞご注目ください。

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(
春秋座顧問プロデューサー/達人の館代表 橘市郎)

12月10日(土)14時開演で
江藤ゆう子 昭和を歌う―総集編」が行われます。
会場は、いつものナムホールではなく、
ロームシアター京都 サウスホールです。

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人しか入らないホールで
日2回公演を6回行ってきたところ、
(
株)プランツ・コーポレーションの武部宏会長が
「サウスホールでやりませんか?」と
お声をかけてくださいました。
武部会長は以前から江藤さんとのお付き合いがあり、
ナムホールでの公演にご招待したことがきっかけでした。

しかし、サウスホールは750のキャパがあり、
小ホールとは違ったつくりをする必要があります。
そのまま持っていくわけには行きません。
武部会長と江藤さんにその旨お伝えしたところ、
お二人とも理解を示してくださいました。
ピアノ本が人編成のバンドとなり、
男声コーラスの客演も仰ぎました。
バンド台、ジョーゼットのアーチ、舞台衣装、照明、音響など
お金のかかる要素が沢山増えました。
お客様にも、武部会長にも多分のご負担をおかけしたと思います。
でも、その結果スケールアップしたステージを
お届けすることが可能になりました。

ナムホールでのコンサートとは、
また一味違うコンサートを
楽しんでいただけると確信いたします。
お陰さまで1階席は完売になりましたが、
2階席が少し残っているようです。
まだ、チケットをお持ちでない方は

(株)プランツ・コーポレーション
℡075-222-7755

にお申し込みください。
9日にナムホールの1階で最後の通し稽古をし、
当日11時からサウスホールで舞台稽古、
そして14時から本番です。
皆様のご来場キャスト、スタッフともお待ち申し上げております。

<達人の館 代表 橘市郎(松山正人)>

 


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