達人の館

   本物の芸をじっくりと味う、大人のためのコンサートを企画・主催しています。

2017年07月

7月24、25日と国会で「加計学園」の獣医学部新設問題について、
閉会中審査が行われました。
24日が衆院で25日が参院で行われたわけですが、
24日はほぼ全中継を見ていました。
これも大学を退任し、自宅に事務所を構えたお陰です。
思っていたとおり新しい展開はほとんどありませんでした。
野党の議員がいくら質問しても肝心なところになると
答える側は「記憶に無い」、「資料が残っていない」の一点張り。
24日に「加計学園の申請をいつ知ったか?」という質問に対し
首相が「1月20日」と答えたことについて矛盾を追及されました。

これまでの流れを見ていて、ほとんどの人は見当がついたと思います。
「奢れる者は久しからず」、「嘘が嘘を産む」
こうした言葉が真実であることを実感させてくれた2日間でした。
恐らく安倍首相が信頼を回復し、安倍1強が続くことは、もう無理でしょう。
といって民進党が政権を奪回することも考えにくいですよね。
次なるリーダーが誰になるのか、そしてその政策はどう変わるのか。
正しく混沌とした時代がやってきそうです。

世界情勢だって不安定そのもの。
こんな時こそ人類はどう行動するべきか?
などと正論を堂々と述べる偉人が出現して欲しいものです。
一人ひとりは、宮沢賢治のように隣人を愛し、
誠実に生きようと努力するしかないですものね。
「日本人は親切だ」、「日本人は正直だ」、「日本人は辛抱強い」、
「日本人は平和が好きだ」などと言われるように努力することが、
われわれ庶民には大切なのでしょうね。
今日は少し堅いブログですみません。

(達人の館 代表 橘市郎)

16日のヴェルディ・サロン・ライヴはお箏の市ノ瀬佳子さんの登場で、
部はご本人のオリジナル曲と宮城道雄さんの曲をソロで演奏。
部はフルート奏者の奥田裕美さんとの協演でした。
お箏だけの演奏は単調になるかもしれないと少し心配でしたが、
市ノ瀬さんのきりっとした演奏はまるで洋楽を聴いているような緊迫感があり、
さすが音大出身のプレイヤーという感じがしました。

部は、お箏とフルートの組み合わせがどうなるか興味津津でしたが、
フルートが尺八の役割をすると考えれば、
うまく行かないはずが無いと思っていました。
奥田さんはすでにヴェルディのライヴで実績を上げている方なので
大いに期待して聴いたのですが、結果は想像以上。
「春の海」はまるでドビュシーを聴いているような感じでした。
「シェルヴールの雨傘」にしても、
お箏の音がハープのように聴こえたりしてとても不思議でした。
最後に演奏された武満徹の「小さな空」などは
歌曲として作曲された作品ですが、イメージが広がり、
武満さんに一度聴かせたかったと思ったほどです。

よく、西洋音楽と和楽との違いが問題になりますが、
今日の演奏はその融合に対する、ひとつのヒントになると思いました。
お二人のジョイントはまたぜひ実現したいと思っています。
少し時間をおいて、新しいレパートリーを増やした後、
また帰って来て欲しいものです。
市ノ瀬さん、奥田さんありがとうございました。

さて、23日は指揮者としてもピアニストとしても活躍されている
坂口航大さんのピアノと京都市立芸術大学の3回生のカルテット
(オーボエ、ホルン、ファゴット、クラリネット)の競演です。
これも12日(日)に実現したジョイントですが、
ヶ月ぶりに新たなレパートリーを聴かせてくれます。
学生とはいえ、大変レベルの高い四重奏団と、
感性豊かな坂口さんのピアノを堪能してください。
お待ちしています。

(達人の館 代表・プロデューサー 橘市郎)

 

23日、24日と春秋座で行われる歌劇「魔笛」のチケットが
昨年の「カルメン」をしのぐ勢いで売れています。
春秋座オペラが年目を迎えて
やっと知られてきたということもあるでしょうし、
モーツァルトが最後に作曲した名作オペラということもあるでしょう。
いずれにしてもこんなうれしいことはありません。
関係スタッフやキャストの献身的な協力、大学の理解、
そして何度も訪れてくださったお客様のお陰と感謝しております。

私にとっても「魔笛」は大変思い入れのある作品です。
中学年生の時、タリアビーニという
テノール歌手のリサイタルを聴いて以来、
すっかりオペラの魅力に取り付かれた私は
高校1年の時、オペラ部を立ち上げました。
小谷野喬さんという当時東大生で、
やはりオペラ好きの先輩の後押しや
音楽の新島弘先生のご理解のお陰です。

所属していたバレー部の部員や
中学時代一緒に活動していた音楽部の仲間を強引に引っ張り込み
「フィガロの結婚」を音楽教室で試演しました。
すると、読売新聞がシリーズで掲載していた
「学園は花ざかり」に大きく取り上げてくれたのです。
勢いに乗って年生の時には、講堂の役目をしていた育鳳館で
オーケストラ部の協力を得てオペラを上演しました。
その時の作品が「魔笛」でした。
もちろん、学園祭の中での公演ですから、
お金が無く衣装はそれぞれ工夫して自前、
セットはバレー部員が協力して作ってくれました。

でも、藤田宙靖さん(後の最高裁判所判事)の演じた
パパゲーノなどは絶品で会場を沸かせました。
ちなみに私は恐れ多くも王子タミーノをやらせていただきましたが、
若気の至りとしか言いようがありません。
でも「趣味が高じて何とやら」と現在に至るのですから不思議ですね。
今回、当時オペラを一緒にやっていた人たちに、ご案内したところ、
何と現在でも5人の方が東京や仙台から駆けつけてくれます。
口伝えでまだ増えるかもしれません。
友達って本当にありがたいものです。
考えてみると猿翁とのご縁をいただいたのも、
モーツァルトの「イドメネオ」でした。
私はモーツァルトにも感謝しなければいけませんね。

(達人の館 代表 橘市郎)

都議会議員選挙の結果、自民党が惨敗しました。
直前になっていろいろと自民党国会議員の
不祥事が重なったこともあり、当然の結果と思います。
でも、この結果をもたらしたのは主に高齢者層と女性層であり、
中間年齢層特に男性層では相変わらず自民党への支持率が高いようです。

現在、自分が置かれている立場を考えながら
物事を判断しなければならないということでしょうか?
人は一人では生きていけないことは確かです。
でも、いろいろなしがらみから素朴な正義感を守れなくなるのは悲しいですね。
「身内には甘く、他人には厳しい」では、良い政治が出来ません。
どの党が政権を担おうとも、人格の優れた公明正大な方に
首相を務めていただきたいと願っています。

危険いっぱいな世界情勢を見るにつけ、
本当に人類の平和のために尽くしてくれるような
偉人の出現を願わないではいられません。
翻って自分自身はどうすればよいかと考えた時、
「清く、正しく、美しく」と教えてくれた
恩師、小松周一先生の事を思い出しました。

先生は小学校の年間を通して担任をしてくれました。
校長を経て、退任後は幼稚園の園長さんを勤めたりしましたが
お子さんに恵まれず、奥様に先立たれてからは不遇で、孤独死をされました。
でも、教え子たちは77歳になった今でも
先生の人柄を慕って年に度集まっています。
温厚ながら、間違ったことに対しては厳しかった小松先生のような人格者こそ、
教育者に相応しい方だと思っています。
先生の教えを今一度思い起こしたいと思います。
「初心に帰れ」ということでしょうね。

(達人の館 代表 橘市郎)

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