一瞬の静寂

音楽・演劇プロデューサー・橘市郎のブログ。日々思ったことを綴っています。 東宝(株)と契約し、1973年にプロデユーサーに。1981年独立後は、企画制作会社アンクルの代表をつとめ、中野サンプラザからの委嘱で「ロック・ミュージカルハムレット」「原宿物語」「イダマンテ」を、会社解散後は「ファンタステイックス」「ブルーストッキング レデイース」などのミュージカルを制作。 2001年京都芸術劇場の初代企画運営室長。

2018年06月

6月24日のヴェルディ・サロン・ライヴは
テノールの井藤航太さん、
メゾ・ソプラノの高橋未来子さん、
そしてピアノの武田麻里江さんが出演してくれました。
東京からのご出演でしたが、さすがに迫力の一晩でした。

声楽のお二人はこのキャパではもったいないほどの声量で、
オペラの醍醐味を満喫させてくれました。
井藤さんは余計な力みが取れ、本当にいいテノールになりました。
これなら春秋座の「蝶々夫人」も大成功間違いないと思いました。
高橋さんも数少ないメゾ・ソプラノの有望株を思わせる逸材でした。

サロン・ライヴとしては、これ以上考えられない
満足感溢れる一夜だったと思います。
こんな贅沢なライヴを聴くとたまらないですね。
お二人のこれからを、心から楽しみにしていたいと思います。


6月20日から22日は東京の会議でしたが、
妻や娘のお陰で無事役目を果たしてきました。
糖分を抑えたおいしいお弁当や満員電車対応のお陰で
すっかり自信をつけて帰って来ました。
でも、余り調子に乗らないよう気をつけます。

それにしても東京の活気はただものではありませんね。
ぼやぼやしていると突き飛ばされそうです。
京都に着くとほっとする気持ちは以前よりも強くなったようです。
京都のゆったりしたところは、何時までも残したいものですね。

最近は暗い事件が多いような気がいたします。
もちろんサッカーをはじめとするスポーツの明るい話題もありますが、
総体的に残酷な事件が多いようです。
素朴な地方にも都会の冷たさを感じさせるような事件が起こっています。
愚直なほどのやさしさや、人を疑わない
日本人のおおらかさは何処へ行ってしまったのでしょう。
嘘をついたり、人をだます風潮が蔓延しているのは何故でしょう。
この責任の一端は政治家にあるような気がしています。
基本的には人間は正直であることが大切なのでしょうね。
(一般社団法人 達人の館  代表 橘市郎)

6月18()、ここの所日課となった
血糖値を計り終わった頃、突然家が揺れました。
40年とはいえ鉄筋コンクリートのマンションが
これほど激しく揺れたのは初めて。
咄嗟に家内を誘って頑丈なテーブルの下に隠れました。

両親から授かった知恵でしたが、
家内は意外な私の行動に少し戸惑っていたようでした。
数秒間で揺れは収まりましたが、本当に驚きました。
京都は震度5強でしたが、大阪の方はもっと大きかったようです。
自然災害は忘れた頃にやって来るといいますが、
このごろは関東地方に地震が多かったような気がいたします。
被害としては本棚にあるものが散らばったくらいでしたが、
地震は本当に恐いですね。
人間同士が争っている場合ではないという気がいたしました。
お見舞いの電話やメールを沢山いただきましたが、ありがたいことですね。
明日に予定されている知り合いのコサートに影響が無くて良かったです。


20日に新幹線で東京に向かいますが、
これも今日でなくて良かったと思います。
20日だって無事新幹線が走るとは限りませんが、
何とか無事に東京に行ける事を祈るしかありません。
そう考えると人間の未来なんて予測がつきませんね。
「何事も神のみぞ知る」と思うと、
情けないというか信仰心がわいてくるような気がいたします。
人間は傲慢になってはいけないということでしょう。
何事も謙虚になりたいものです。


私がお世話になった昭和音大には、アートマネージメント・コースがあり、
今年の1021日に20周年記念の
お祝いの会が行われるとお知らせをいただきました。
武濤京子先生というアートマネージメントの名物先生からも、
広渡勲先生からもお誘いを受けましたので出席の積もりでおります。

11月には春秋座オペラもあるので、また忙しくなりそうです。
でも、苦労を共にした仲間って、何時までも繋がっていてうれしいですね。
元気を出して頑張らねばと思っています。

(一般社団法人 達人の館 代表 橘市郎) 

6月12日、シンガポールでトランプ米大統領と
北朝鮮のキムジョンウン朝鮮労働党委員長が会見しました。
一頓挫ありましたが約束どおり実現したものです。
1年も前にはお互いに悪態をついたり、
戦争の可能性まであったのですから、本当に良かったと思います。

人間は何か起こるとそのことに就いて色々けちをつけるものです。
でもこの会見が実現したり、世の中が平和の方向に進んでいることを
素直に喜ばないわけには行きません。
それは十分なものではないにしろ、
戦争が起こることに較べたらどれほどましか知れません。
ちょっと変わった二人が、思いもかけない方向に走ったとはいえ、
少なくとも世界がいい方向に向いたことに感謝せずに入られません。
これから難題はどんどん出てくるでしょうが、
一つ一つ解決していって欲しいと思います。
私は1日中テレビにかじりつきでした。


私が入院していたことなど、とても小さなことなのに、
元同僚や教え子、そして仕事仲間から激励やお見舞いを受けました。
本当にありがたいことでした。
たまたまこのブログを見て知った人や、
仕事上どうしても知らせておかないといけない人に限られますが、
人間はひとりでは生きていけないことを、痛いほど知ることが出来ました。
これまで以上に人に感謝し、礼を尽くして生きて行きたいと思います。


6月24日は久ぶりに、井藤航太さんが
ヴェルディ・サロン・ライヴに戻って来ます。
彼は東京在住になったり、東京でのオペラ公演があったりで、
この日を逃すとしばらくは京都に来られません。
ファンの方は寂しくなります。
どうぞこの日を逃さず応援してあげてください。
井上大聞さんといい、井藤さんといい
ヴェルディで活躍した人が段々と忙しくなっていくのは、
うれしいですが、寂しくなりますね。
これもわが子の成長を見守るのと同じように喜びとすることにいたしましょう。

(一般社団法人 達人の館 代表   橘市郎)

6月4日に、財務省の調査報告書が発表されました。
厳しい意見、特に野党からはいろいろ言われますが、
最終的にはこれで決着となるのでしょう。
数に左右されるとなれば、選挙の時に自民党に投票した大多数の人々が
反省しなければならないのです。
考えてみると選挙結果というものは、何時までも尾を引くものですね。
元をただせば、大部分は投票した国民に責任が帰ってきます。
今度こそ良く考えて投票したいものです。
「のど元過ぎれば、熱さを忘れる」ではなく、
今回の出来事をしっかりと覚えておきたいと思います。


世界の情勢も,日1日と変わって行きます。
自分自身ではどうにもならないことでも
「こうなって欲しい」と願っていることが大切なような気がします。
「世界が平和になるように」といつも思っていることが必要だと思います。
それでなくとも噴火や地盤沈下、気象温暖化など自然は人に厳しいのです。
決して消えないビニールやプラスチック製品の公害も気になります。
宇宙を旅した人々がいつも言っている
地球の素晴らしさを大切にしたいものですね。
年をとったせいか、病気をしたせいかすっかり枯れてきた自分を感じます。
でも、結構生臭さも残っているんですよ。
人間ってどうしようもないものですね。

*

6月21日には、久しぶりに東京に行きます。
明治記念館近くにある日本文化藝術財団の理事会に出席のためです。
この財団の事務をやっている女性は、
かつて京都の春秋座で制作を担当してくれていた女性です。
日劇のトークショーの時ご紹介したと思いますが、
今や彼女抜きには財団の業務を語れないほど
大切な仕事をこなしてくれています。
財団の要職についている方たちも彼女の存在を認めているものの、
過酷な業務を彼女にやってもらうしかないようです。

世間では「働き方改革」などが叫ばれていますが、
仕事のできる人に過重な負担がかかって行くのが現実のようです。
人材も消耗品といっていいでしょう。
これからも優秀な人を大切にしたいものですね。

(一般社団法人達人の館 代表 橘市郎) 

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