一瞬の静寂

音楽・演劇プロデューサー・橘市郎のブログ。日々思ったことを綴っています。 東宝(株)と契約し、1973年にプロデユーサーに。1981年独立後は、企画制作会社アンクルの代表をつとめ、中野サンプラザからの委嘱で「ロック・ミュージカルハムレット」「原宿物語」「イダマンテ」を、会社解散後は「ファンタステイックス」「ブルーストッキング レデイース」などのミュージカルを制作。 2001年京都芸術劇場の初代企画運営室長。

2019年01月

日には、明治記念館で行われる授与式のため東京に行きます。
毎年若い優秀な芸術家を探して顕彰する授与式も恒例になりましたが、
ここから「こんな人もそうだったのか」と思う芸術家が増えてきました。
これこそ積み重ねで、賞にもだんだん重みが出てきたように思います。
伝統とか重みとか言うものも続けることによって生れてくるものなのしょう。
この賞が芥川賞や直木賞のように広く認知されるのを期待したいと思います。

歴代の受賞者財団のホームページに載っていますのでどうぞご覧ください。
授与式も年々華やかになり、ショーアップしてきたような気がいたします。
今年はどんな演出があるのか私も楽しみです。

 * 

話は変わりますが、この初場所の大相撲は大荒れで、
ベテラン力士が苦戦していますね。
白鵬はさすがに強さを発揮していますが、
大関陣にいたっては酷いものです。
世代交代の時期がやってきたのでしょうか。

いつかはこういう時がやってくるとは言うものの、
ここのところの相撲界は変化が激しいような気がいたします。
波乱の幕開けと言えば、格好いいいですが
一つの秩序が無くなったとも言えそうです。
風格のある役力士が上位を占め、ある意味では安定していた時代から、
戦国時代のようになっているようにも思えます。
安定と変化は繰り返されますが、
今は変化の時なのかもしれません。

来場所は競馬友達である山口県の松浦茂さんが、
大相撲観戦を誘ってくれました。
今場所の結果如何では、
かなり様相が変わってくると思われる春場所今から楽しみです。
松浦さん、粋なお誘いありがとう!

(一般社団ほ人 達人の館 代表 橘市郎)

今週始めにお二人の訃報を聞いた時には、実にショックでした。
もう40年も前になりますが、お二人は日劇ミュージカルの第
「私はオンディーヌ」の準主役で出演されることになっていました。
主演は小柳ルミ子さんでした。
市原さんは予定通り出演されましたが、
天地さんは妊娠の為直前に降りられることになったのです。
天地さんのご主人は早稲田大学の後輩であり、
日産の広告代理店では大変お世話になっていたので複雑でした。
市原さんは当時も歌が大好きで、
打ち上げの時など「涙の連絡船」を歌ってくれたほどでした。

公演が終了して何ヶ月か経った頃、
私の住んでいたマンションの真向かいの別棟で
何かロケが行われたことがありました。
たまたま覗いてみると、何と市原さんがいるではありませんか。
今、考えてみるとこれが「家政婦は見ていた」の撮影だったのですね。
私はびっくりして「市原さん!」と声をかけました。
市原さんも「何んで?」と言う顔をしていたのが昨日のようです。
お仕事中だったのでそのまま失礼しましたが、
あの時以降、市原さんにお目にかかる機会はありませんでした。
でもあの時の偶然は忘れることが出来ません。
本当に温かい、まったりした方でした。
まだ30代の若いプロデューサーにとっては母親のような存在だったのですね。 
どうか安らかにお眠りください。

(一般社団法人 達人の館 代表 橘市郎)

私は典型的な甘党でした。
お酒はほとんど飲まない代わりに甘いものに目がなかったのです。
特に洋菓子は大好きで、ちょっとしたおいしいケーキ屋さんの常連でした。
今回、脳梗塞と糖尿病を併発したのも
自業自得と言っていいと思っています。

退院してからはかなりの制限を受け、
1日置きに血糖値を計り、節制しています。
塩分を多く取りすぎると、今度は血圧が上がるので、
お陰様でほとんど味のついていない食べ物に慣れました。
家内には「好きなものをどんどん食べなさい」と言うものの、
基本的には私の食事に味をつけている程度なので、悪いなと思っています。

でも、今回のお陰で素晴らしいことに気が付きました。
食べ物そのものの、本来の微妙な味を感じるようになったのです。
今まででしたら、大根やもやし、
キャベツと言ったものの味が分からなかったのに、
微妙な味わいを感じるようになったのです。

元来の舌の機能が蘇ったのです。
娘が同情して送ってくれた、
糖尿病でも食べられる特殊なケーキが何と美味しかったことか。
詰まりは舌が敏感になったということでしょう。
人間の欲望がどんどんエスカレートしている中で、
元来の自然な味を体験できたことは、本当に良かったと思います。
飽食の時代に貴重なことを教えられた気がしています。

(一般社団法人 達人の館 代表 橘市郎)

 

昨年は生れて初めてという長期入院をして、
いろいろな方にご迷惑をおかけしたので、
今年は早めにスタートを切りたいと思います。

今まで毎年「明けましておめでとうございます」と機械的に言っていましたが、
今年は特にこの言葉が重く感じられます。
新年を迎えられることがこんなに有難い事だとは、今まで思いませんでした。
昨年亡くなられた方のことを思う時、
無事、年を越せる事は大変めでたい事なんだと実感いたしました。
何の気無しにいることが実は貴重な事なんですね。
この年になってやっと気がつくなんて遅いかもしれませんが、
今年からは11年大切にしたいと思います。
どうぞ今年もよろしくお願い致します。


さて、今年の1月はお店が喫茶店営業のみで、
サロン・ライヴがお休みになりますので
月からのライヴを楽しみにしていてください。
月にはまたライヴが再会され、いろいろなジャンルの演奏家が登場します。
お客様もライヴの常連が増えてきましたので、
なお一層の充実したものにして行きたいと思っています。
月は日がバス・バリトンの内山建人さん、
24日がソプラノの木村美穂さんと小川紗奈さんのジョイントがございます。
どうぞ早めにご予約をお願い致します。


この10日には、東京に行き今年行われる
春秋座オペラ・ガラコンサートの打ち合わせをしてきます。
春秋座オペラも今年11年目に入りますので、
ここらでお馴染みの歌手による
オペラ・コンサートを開催しようと思っています。
豪華なオペラ・コンサートになると思いますので楽しみにしていてください。
本番は21日(土)に行われます。
回公演ですが、ぜひスケジュールを空けて置いてください。
今年も大いにオペラをお楽しみいただきたいと思っています。

(一般社団法人 達人の館   代表 橘市郎)

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