達人の館

   本物の芸をじっくりと味う、大人のためのコンサートを企画・主催しています。

2019年09月

毎日、往年のオペラ歌手を聴きまくっているので、
9月8日の夜にCD「小田和正・自己ベスト」を久し振りに聴いてみました。
もう随分前に収録されたものですが、
全く新鮮で聴き応えあるものでした。

もともと澄んだ美声で、テノールのポピュラー歌手と思っていましたが、
それ以上に作曲家としても詩人としても
非常に優れた才能を持っていることを再認識しました。
彼の旋律に乗せられた日本語は、実にアクセントが正確です。
それ故に歌詞が大変分かりやすく、
詩の内容が素直に伝わってきます。
思わず過去の風景が思い出となって蘇って来るのです。
フォークソングのような素朴さを持ち、
洗練された歌謡曲のような世界をも感じさせるんですね。
それに音楽的には非常に洗練された新しさがあるので、高尚な感じがする。
何を言っているのか分からない曲や
どこの国の人が歌っているのか分からない曲とは明らかに違うのです。

私は小田和正というミュジシャンを高く評価したいと思います。
そしてクラシックでも、ポピュラーでも
優れたものは同じように評価されねばならないと改めて思います。
小田さんとは全くご縁がありませんが、
この人と仕事をご一緒する機会が無かったことは
かえって幸せだったかもしれません。
いつまでも一ファンとしていられるからです。

(音楽・演劇プロデューサー    橘市郎)

日のサロン・ライヴは女性歌手人による「オペラ名場面集」でした。
チラシに予告された曲目はむしろ地味なもので、
実際はプッチーニやヴェルディーの
有名なアリアや重唱がちりばめられていました。
4人の女性歌手は皆立派な声だったし、
ピアニストも伴奏者というよりはむしろソリストいった感じでした。
期待していた以上に贅沢なライヴにお客様も大満足していました。

確かに有名なアーチストの演奏を聴くのも楽しいけれど、
これからのオペラ界を背負って立つルーキーの演奏を聴くのも
いいものだとつくづく思いました。
これって全国高校野球を甲子園で見るのに
近いものがあるのではないでしょうか?
「若いって素晴らしい」と言う歌がありましたが、
まさにその楽しみを満喫した一夜でした。

すでにこちらのサロン・ライヴからは
何人かの有望アーチストが出ていますが、
これからも隠れた登竜門として認められていくことを目指したいと思います。


日は「春秋座オペラ・ガラコンサート」の初稽古が新大阪で行われます。
関西在住の何人かの歌手と公演監督の松山郁雄さん、
指揮の奥村哲也さんなどによるものですが、
久し振りの方もいるので私も楽しみです。
公演の15日前からガラ・コンサートの稽古が始まると言うのも珍しいのですが、
それはただ歌うだけではなく、いろいろと仕掛けがあるからでもあります。
どんなものになるか期待していて下さい。

(音楽・演劇プロデューサー  橘市郎)



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