達人の館

   本物の芸をじっくりと味う、大人のためのコンサートを企画・主催しています。

カテゴリ: プロデューサーより

テノールの井藤航太さんが「蝶々夫人」の
ピンカートン役を演じることは前にお知らせしました。
素晴らしいこととはいえ、彼がオーディションから勝ち得た役だけに、
一抹の不安があったのも事実です。

そこで彼の素質をさらに生かすために、
これから誰に就いて勉強してもらったらいいかを考えました。
かつての名テノール五十嵐喜芳先生のお嬢さんであり、
今をときめくテノール歌手・笛田博昭さん育ての親、
五十嵐麻利江さんに相談したところ、
すぐに彼の声を聴いてくれることになりました。

彼女は以前から私の知り合いであり、昭和音大の先生でもあったのです。
彼女は井藤さんの声を聴くや否や、すぐに訓練を引き受けてくれました。
井藤さんも麻利江さんの教え方を知るや否や、
喜び勇んで彼女について勉強することを決心したようです。

*

井藤さんは住まいを東京に移し、ただ今猛勉強中。
笛田さんの声を聴きながら、一緒に訓練を受けているようです。
彼が本番でどのように変わってくるか、とても楽しみです。
人は人生の上で誰と出逢うかによって、変わってきます。
麻利江先生の情報によれば、井藤さんは日々上達しているようです。
井藤さんを応援してくださっている皆さん、
11月を楽しみにしていてくださいね。

井藤さんは24(日)には、藤原歌劇団のホープ、
メゾ・ソプラノの高橋未来子さんと
ヴェルディ・サロン・ライヴで二重唱をしてくれます。
どうぞご期待ください。

*

ヴェルディ・サロン・ライヴといえば、6月3日()
久々に講殿由紀奈(ソプラノ)さんとピアノの坂口航大さんのジョイントです。
息の合った歌とピアノの共演です。
二人とも京都が期待する大物だけに楽しみなコンサートです。

中田喜直の作品やリストの超絶技巧練習曲第8番「狩り」も聴けます。
大勢のお客さまのご来場をお待ち申し上げます。
私も徐々に体調が戻ってまいりました。
来週は世の中の情勢などにも触れてみたいと思います。

(一般社団法人  達人の館   代表 橘市郎)

11日に行われた「ホキ徳田の部屋」は残念ながら集客が上手くいかず、
ホキさんやお集まりいただいたお客様に寂しい思いをさせてしまいました。
若くしてアメリカに渡ってしまったホキさんのことを知っているのは、
75歳以上の方に限られること。
また、京都の人たちは初物に冷たい傾向があること。
この二つから、かなりの苦戦を覚悟していたのですが、
結果は想像以上に厳しいものでした。

しかもB型インフルエンザの流行、
冬季オリンピック開催などが重なったことも影響したようです。
でも、ホキさんは客席に向かうなり「私って人気ないのね」と
明るく、飄々と語りかけ、一瞬にしてお客様をひきつけてしまいました。

進行と弾き語りを披露してくれた古賀久士さんは、
ホキさんのお孫さんのような存在ながら、
ピアノと歌の実力は卓越したものを持っていて、
カウンター・テナーのような歌唱は迫力満点でした。
ホキさんがトークで笑わせた後、
電子ピアノの前に立って弾き語りを始めると、空気が一変します。
アドリブ風の早弾きと自在な歌唱。
そして、その声の若々しく、艶やかなこと。
84歳にしてどうして、ああも指が動くのか、全くミスタッチがないんです。

私はトークの時と演奏の時のギャップに感動してしまいました。
名人芸というものを目の当たりにしたように思いました。
演奏が終わるとホキさんと古賀さんはロビーに出て
ヘンリー・ミラーが描いたという絵葉書をプレゼントし、
そこにサインをすることをしてくれました。
皆さんお二人の演奏には満足してくださったようです。
お客さまの数ではなく、その満足感が伝わってくるのが何よりでした。

ホキさん!客席をいっぱいに出来なくてすみませんでした。
このリベンジはぜひ実現したいです。
あなたこそは「達人の館」に相応しいジャズの弾き語り名人だからです。
また、ホキ徳田さんをご紹介いただいた
インターナショナル・カルチャーの松野正義社長にも
またご相談したいと思っています。

(一般社団法人 達人の館  代表 橘市郎)

1月22日、23日は元宝塚の上原まりさん
広報のため京都に来てくれました。
所属する事務所の社長である松野正義さんと一緒に、
京都新聞(22日)、KBS京都(23日)と回りましたが、
新聞の取材記事は多分月に入ってからになると思われますので、
今日はテレビ出演の際に盛り上がったことをご報告したいと思います。

上原さんに出演してもらった番組は
マッハ文朱さんがメイン・キャスターを勤める
おやかまっさん」でした。
分間筑前琵琶で「平家物語」の聴き所を生演奏した後、
インタビューを6分間程受けるというものでした。
着物を着て、琵琶持参の出演はかなりハードでしたが、
まりさんは快く引き受けてくれたのです。

楽屋に着くとリハーサル中にも拘らずマッハさんが挨拶に見えました。
お嬢さんが宝塚に在籍していることから
大先輩に当たるまりさんに敬意を示してくれたのでしょう。
お互いに挨拶を交わした時、
マッハさんが社長の松野さんを見て「あっ!」と声を上げました。
松野さんは80歳を超えた私の先輩ですが、
かつて赤坂にあったクリスタル・ルームや
コルドン・ブルーでショーを企画していました。
その時マッハさんもヶ月出演していたと言うことでした。
もう30年も前のことをマッハさんはちゃんと覚えていたのです。
松野さんも勿論覚えていたのでしょうが、
あえて事前には伝えていなかったようです。

私もマッハさんが日劇に出演した時のことは覚えていますが、
別のプロデューサーの担当だったので敢えて伝えていませんでした。
でも、急に昔話になって「そうだったんですか!」と盛り上がりました。
まりさんも、「マッハさんが芸能界デビューした時から、
宝塚の男役にぴったりと思っていました」
などと言ったものですから、雰囲気はいっぺんに友好ムード。
本番がうまくいったのもこういう前段のお陰もあったと思います。
芸能界のこういう繋がりも悪くないですね。

今回、番組出演の機会を与えてくださった
KBS京都のみなさまに感謝したいと思います。



今週の27日(土)、28日(日)は
京都造形芸術大学 通信教育部の授業が控えています。
ほぼ丸1日がつぶれるハードな集中授業ですが
「オペラと歌舞伎」をテーマに、春秋座の見学もある、
楽しい授業をしたいと考えています。

大阪芸術学舎では違うテーマで何回かやってきましたが、
京都でやるのは初めてです。
定員いっぱいの40名の方が参加してくださるので
頑張らねばと気合を入れています。
またブログで報告させていただきたいと思っています。

(一般社団法人 達人の館  代表 橘市郎)

1117日から19日までの日間は、立川志の輔師匠一色の生活でした。
春秋座に初出演していただいてから年目になりますが
公演回数もお客さまの動員数も徐々に増え、
数年前からは回公演となり、動員数も2000人を超えるようになりました。
今や春秋座の名物公演と言っていいと思います。

この公演が始まったきっかけが
私のお送りしたラヴレターだったことから、
大学を辞めた今年もお迎えさせていただきました。
男性から男性からへのラヴレターというと
何か妖しい感じがしますが、
あくまでも師匠の芸に惚れ込んだからです。
芸に惚れ込んだとは余計変な感じがしますかね。
とにかく、師匠は私の提案に乗ってくださり、
春秋座での公演が実現しました。

お会いしたことのない方にラヴレターを書いて、
公演が実現した成功例としては、
オペラ界の故五十嵐喜芳先生、
歌舞伎界の3代目市川猿之助丈(代目猿翁)がいらっしゃいますが、
みなさん素晴らしい人格者であり、今でもご縁が続いています。
会ったことのない人間の提案に乗ってくださる方には、
勇気と洞察力が必要です。
一歩間違えれば「騙された」「引っかかった」ということになります。
私もめったやたらにラヴレターは書きません。
もともとご縁があったのかもしれませんね。

志の輔師匠は来年の春秋座出演10周年公演も約束してくれました。
席1席全力を尽くしての熱演に、
毎回体力を使い果たす方だけに、
健康にだけは留意していただきたいと思っています。
師匠!来年も元気でお迎えできるよう私も頑張りますので、
よろしくお願いいたします。

ところで、この23日(祝)のヴェルディ・サロン・ライヴ
フランスで年間修行して帰国した
サキソフォンの名手、安泰旭さんの登場です。
意欲的なプログラムで魅了してくれるはずです。
お聴き逃しのないようご来場ください。

(達人の舘 代表 橘市郎)

選挙が終わりました。
結果は、またしても自民党の圧勝。
たった票しか入れることの出来ない自分の思いが、
結果とどんな関係があるのかを考えると空しくなりますが、
これが現実なんですね。

でも今度の選挙では、
自分の信念を曲げないことが如何に大切かを学びました。
一人の人間が何を信条として生きていくか、
不器用であっても「分かる、分かる。君のその気持ち」と
言ってもらえるような生き方が如何に大切かを思い知らされました。
もちろん柔軟性も大切でしょう。
「絶対」とか「まさしく」などと言う言葉は
そう軽々しく使うべきではないということも教えられました。
これからはまた生業にいそしむ事にいたします。

実は22日も「ヴェルディ・サロン・ライヴ」があり、
近づく台風に気を使いながら開催いたしました。
多少のキャンセルはありましたが、
ほとんどのお客様が予約どおり駆けつけてくださいました。
この日はテノールの井藤航太さんのライヴ。
本来ならば輝く太陽の下、
朗々と美声を聴かせてくれる井藤さんですが、
この日は奇しくも、ラフマニノフやチャイコフスキーといった
ロシアの作曲家の歌から入りました。

これがこの日の天気とぴったりの選曲となり効果を上げていました。
部の後半にプッチーのトスカから
『たえなる調和』と『星も光りぬ』のアリア、
そして最後に『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」を
たっぷりと歌い上げてくれました。

鳴り止まぬ拍手をもらった井藤さんから
「次回は来年の21日に、こちらでソプラノの
ゲストを迎えて歌わせていただきます」と報告がありました。
「嵐の前の静けさ」ならぬ大拍手が起こり、
会場は大いに盛り上がりました。
こういった気象条件の中で行われるライヴは、
かえって忘れられないものになりますね。
井藤航太さん、ピアノの塚田尚吾さん、
そして大雨の中をいらしていただいたお客様、
お店のスタッフの方々、本当にありがとうございました。

(達人の舘 代表 橘市郎)

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